文句は観てから言え!―本当に困った人たち

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 よく右翼団体の街宣車をみかけますが、誰か彼らの主張や意見をまともに聞いている人、いますか?
 一部の酔狂者を除いては、たいてい無視するか、黙殺するでしょう。
 それが、彼らに対する一番の対処法です。まともに相手をしたら図に乗りますので。
 「2ちゃんねらー」や「ネット右翼」もそうで、相手にすると、注目されたと勘違いされて、喜ぶのですよ。
 だから、放っておくのが一番なのです。
 その連中が、なにかやらかしました。

 「米映画「ザ・コーヴ」上映中止 東京の映画館、抗議の電話で」(「共同47NEWS」6月4日)
 「米映画:「ザ・コーヴ」都内上映館ゼロに イルカ漁批判」(「毎日」6月4日)

 記事の通りです。共同が昨日の未明、毎日は夜遅くです。一日にして燎原の火のごとく広がりました。
 2年前に国会議員の抗議でドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映が中止に追い込まれたことがあります。その時は、「権力」という、明確に戦う相手がいました。
 今回は、市民団体(自称)です。対応にちょっとやっかいです。

 なぜか新聞では団体名が書かれていないのですが、「主権回復を目指す会」(代表・西村修平)、極右政党「維新政党・新風」の副代表も務めていた瀬戸弘幸、NPO法人「外国人犯罪反対運動」(代表・有門大輔)といったところです。
 本人たちは「草の根保守」「新保守」などと呼ばれているようですが(「朝日」6月4日)、はっきり言って、誰も相手にしない人たちです。
 ならば、なぜ映画館や配給会社がそこまで恐れるのか?下の映像がすべてを物語っています。


http://www.youtube.com/watch?v=ZXNpR7ordYQ&feature=player_embedded

 まあ、特攻服を着た街宣右翼のほうがまだましといった人たちなのです。

 だから、彼らに何を言っても無駄というのがあります。
 第1に、「靖国」に抗議した国会議員と同じく、映画を観た形跡がない
 第2に、何を言っても陰謀論として受け取る(自分の気に入らないものを「○○のせいだ」とこじつけるのはユダヤでもフリーメイソンでも同じ)。
 第3に、自分たちを市民だと位置づけ、良識的市民活動だと疑わない(そりゃ、日本には1億2000万人のcivilian〈市民・国民・一般人。厳密には軍人・自衛官は除く〉がいますからね)。
 なんだか、左翼団体に似ている気もしないでもないですが。

 こういうのは、大多数の良識で社会から排除されればいいのですが、今回は菅直人新首相誕生とニュースが重なって、あまり注目されていないという運の悪さもあります。

 ほんとうにこういう困ったひとたちはどう扱えばいいのかわからないのですが、とりあえず、

 観てから文句言えよ!

 としか言えません。
 そのために、上映を予定している映画館も、配給会社も、ぜひ踏ん張ってください。ウチから一番近いといったら、名古屋かな?。なんとか観に行くか。


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