taspoの偽造を応援します

カテゴリー │社会

 こんなこと書くのはたぶん最初で最後でしょうけど……。
 当地・静岡では6月1日よりタバコの自動販売機に成人識別カード「taspo」が導入されます。
 ……アホか!

 このカード、静岡県内ではまだ10%しか普及してないんだそうです。
 何の10%かはわかんないけど、ざまーみろ。
 で、何が起こるかと言えば、コンビニエンスストアでの購入です。先行導入された地域では客数・売り上げともに飛躍的に伸びたとのこと。だからタバコメーカーはコンビニでの販促に力を入れています。当のコンビニは、あんまり喜んでいないのです。

 まず、タバコは利益率が低いこと。どっちかといえば、タバコを買うついでに何かもう一品を買ってもらう「ついで買い」を誘引する材料になっているのです。ところが昨今の物価高で消費者の財布の紐が固くなり、客単価が低くなってます。ついで買いがあまりなくなりました。そうなるとお客さんばかり増えて、待たせてしまってご迷惑をかけてしまい、他の仕事に時間が回せず、しかも実入りが少ないのです。

 さらに、リスクが多い。未成年への酒類・タバコ販売への規制が極端に厳しくなっています。小さな子どもがお父さんのおつかいに買いに来ても売ってはいけません。さらには罰則がひどい。販売者、たとえば高校生のアルバイト店員ですら逮捕されます。さらには販売免許剥奪です。ですから販売時に年齢確認がされます。でもね、19歳と20歳と21歳の学生を3人並べて「さあ、誰が未成年者でしょう!?」って聞いても、当たる人なんてそういません。ですからある大手コンビニチェーンでは、20代と思われる人には全員に身元確認しろと指導しています。バカです。でも「そんなの関係ねえ」と無視して、買った未成年が警察に補導されたら店員が逮捕されるだけでは済みません。店舗、さらにはチェーン全体のタバコ販売が危うくなります。マジで。警察はそこまで力を入れています。

 もっと言いましょう。タスポ導入前にしてコンビニの会計カウンター脇にタバコ専用什器が設置されました。これによりお客さんが自分でタバコを取って店員に渡すことが出来ます。これまでは店員さんに「マルボロライトメンソールボックス。ほら、23番の。いや、それじゃなくて、緑色の。そうじゃなくて、その左側」とか指示しなくてはなりませんでしたが、便利になります。でもね、何で店員さんの後ろにタバコ売場があるかっていうと、未成年者に万引きされないためなんです。そのために、わざわざ不便なところにタバコを置いているのです。チェーンストア協会だってバカじゃありません。それがレジ横で売るなんて、未成年者にタバコが渡るリスクが高くなります。本末転倒です。

 代わりにタスポ導入で大打撃を食らうのが、いわゆる「町のタバコ屋さん」です。昔はタバコ屋のおばさんや看板娘のお姉さんから買いましたが、今では自販機をダダダダダーって並べてあるとこばかりです。おそらく壊滅的になるでしょう。
 私が子どものころにも父のおつかいでよくタバコを買いに行きました。タバコ屋のおばさんは何も言わずにタバコを売ってくれました。ライターも一緒に買ったときには、「アンタが吸うんじゃないでしょうね」と注意され、「違いますよ」と言うと売ってくれ、「吸っちゃだめだに」と駄目押しされました。もちろんご近所さんですから、顔も家庭環境もすべて知っている間柄です。この子には売っていい、この子にはダメというのは完全に把握しています。そういう温もりのあるタバコ屋さんが淘汰され、免許証の生年月日で「この人は20歳だからいい」「この人はまだ20歳の誕生日が来てないからダメ」とデジタル的に処理される店が繁盛するのです。

 そもそも、未成年者だから酒もタバコもダメだなんて、そんなデータ、本当にあるのですか?私が卒業した高校でも、タバコはあまりいませんでしたが、酒飲んでいた生徒なんて、わんさかいました。もちろん私もです。彼ら彼女らが健全に育ってないかというと、とんでもない話で、私を除いてみんな偉くなりました。医者になった人も、弁護士になった人も、教師も、企業家も、学者も地方議員もいます。たぶん他の学校でも同じようなものだと思います。どこかの社会学者の方、調査してくれませんか?
 さらに言えば、酒やタバコに問題があるのなら、成人の飲酒・喫煙も全面禁止すべきなのです。なぜなら、未成年による飲酒が原因の犯罪よりも、成人のそれのほうがずっと多いからです。喫煙による健康被害は、程度の差はあれど、成人だって同じです。醸造会社もタバコ会社も卸売りも、全部潰せばいいんです。
 でもできない。なぜか?決まっています。国税庁が困るからです。

 タスポ導入の最大のキモもここにあります。ちょっと調べればわかりますが、タスポ推進の旗振り役、日本たばこ協会の専務理事は、財務省の天下りです(残りの役員はタバコ会社社長などとの兼任)。こいつを食わすために、初期費用だけで800億円(!)の予算が投入されます。そのかなりの割合が、血税です。こんなことのために、タバコ販売業者が泣き、コンビニの店員が戦々恐々となるのです。
 なんとなく構図が読めてきました。ここ何年かのタバコ販売規制強化は、タスポへの誘導が目的です。断言してしまってもいいでしょう。警察の利権確保のためにプリペイドカード機能のパチンコ機が導入されたのと同じです。

 だったらパチンコのプリペイドカードみたいに、偽造タスポを作ればいいんです。そしてヤフオクあたりで売ればいいんです。完全な偽造が無理なら、他人のデータと顔写真を借りてカードをつくるとか。そして未成年の間で使い回せばいいんです。さあ、未成年者の喫煙はますます地下に潜るぞ。そしてヤクザや外国人の犯罪組織のいいシノギになるぞ。なんだか禁酒法時代のアメリカでアル・カポネが暗躍したようになってきたな。さあ、どうする警察、どうなる財務省。

 百歩譲って、未成年者に酒類・タバコが渡らないようにするためには、年齢認証よりも工学的な手段を使えば販売員の負担も少なくなり、無駄な予算も必要なくなるのです。例えば、電子マネーやコンビニのポイントカードで購入しようとするとPOSレジが警告音を鳴らしフリーズするとか。こんなの、今の技術では簡単です。レンタルビデオ店で18歳未満の人がアダルトビデオを借りようとしたらわかるでしょう。よく知らないけど。あれと同じです。実際にクレジットカードやポイントカード導入社では、どんな客層が、何を購入し、どんな商品と合わせ買いをしているかをデータにしてマーケティングに役立てているのですから、お安い御用です。もちろん、個人情報の目的外使用の問題がありますけど、いい案でしょう。
 でもやらないんですね。役人にうまみがないから。

 こりゃもう、偽造タスポが出回るのを待つしかないですね。そしてタスポのシステムが崩壊するのを待つ、と。
 がんばれ、犯罪者!

 (えー、今日の文章は酒飲んで書いてますから、ぶっ飛んでます。炎上・逮捕・訴訟は覚悟の上です。
 こんな愚策、やってられるかよ!ヤケ酒あおりたくなる気持ちもわかってください。
 なお、文責はすべて私個人にあります。勤務先・所属組織・出身学校その他には一切関係ありません)


 

可児工業高等専門学校(略称・可児高専)

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 ……ってオヤジギャグを思いついたけど、誰もわかんねーだろーなーってGoogle検索したけど、案の定一件もヒットしなかった。
 「可児高専」はあったのに……。

 てなわけで、「可児高専」でも「蟹光線」でもない、小林多喜二の『蟹工船』です。プロレタリア文学を代表するこの本が、平成の今、ワーキングプアの気持ちを代弁するってことで売れているそうです。よく行く書店でも平積みされて、POP広告も書かれていました。そんなに大きなところでもなく、特に知的な人が行く書店でもないのですが。
 話はよく知られている通り、カニの缶詰を作るための船で作業する最底辺の労働者を描いたものです。「工船」ですから「船舶」に当たらず航海法が適用されず、また「工場」でもないため労働法の適用外です。その船で、労働監督が労働者を虐待します。
 蟹工船それ自体は多喜二の創作ではなく実際にあったものだそうで、当時の労働者がどれだけ悲惨な状況に置かれていたかがわかります。戦前のものなので文章はやや取っ付きにくいですが、そんなに難しくはありません。中篇ですので読了するのに時間もかかりません。興味のある方、ぜひ読んでみてください。

 ところが、自称リベラル(他称サヨク)の私はこれをあまり評価できませんでした。当時の労働者の置かれていた時代背景などはわかりましたが、作者の主張には共感できませんでした。

 理由は二つ。まず、労働者の怒りの矛先が見当違いのところを向いていること。作中では鬼や悪魔のごとき労働監督が非道なふるまいをします。労働者の怒りは監督に向かいますが、その監督は、蟹工船の親会社に雇われた資本家の末端でしかありません。
 現代に置き換えると、労働者と監督は、日雇い派遣社員とグッドウィルやフルキャストの営業マンの関係ということになるでしょうか。派遣会社の社員だって、過酷なノルマを背負っています。その彼らを叩いたところで、何の状況が変わると言うのでしょうか。それと同じことです。グッドウィルグループならば折口会長とか、あるいは雇い主であるキヤノンや松下の経営者を責めなくてはなりません。
 ついでながら、赤木智弘というバカが「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争」という論文を昨年発表して一部で好評だったらしいのですが、こいつも同じです。当時のスーパーエリートの丸山をひっぱたいたところでどうなるというのでしょう。戦争を起こしても政府や資本家など支配者層は何も動じないどころか、大もうけしているのは、イラク戦争のアメリカを見ればわかるでしょうに。

 で、必然的に第二の理由に行き着きます。当時ならば資本主義体制、現在ならばグローバリゼーションやネオリベラリズム・ニューエコノミーを根底から覆さなければなりません。そのためにマルクスとエンゲルスは「万国の労働者、団結せよ」と訴えたわけです。
 60年代ならばともかく、今の日本でできるわけがありません。
 理由はココに書きましたので興味のある方は読んでいただきたいのですが、今の日本人、特に「ロストジェネレーション」と呼ばれる団塊ジュニア世代以後の若い人たち(前述の赤木氏がまさにこの世代に該当)は、体制にものすごく従順なのです。『蟹工船』ブームの火付け役のひとり、雨宮処凛などはデモなどやっていますが、同調する人はごく一握り、一つまみでしかありません。
 ならば蟹工船に乗り込んだ労働者同様、資本家にこき使われている非正規雇用労働者や、極端なリストラで肉体的・精神的に追い詰められている正社員の不満はどこへ行ったかというと、例えばそれは韓国や中国の悪口を書き殴る匿名ネットユーザーになったり、職場の同僚をいじめたり、差別的言辞を振り回したり、北朝鮮の拉致に抗議するグループに入ったり、過度に先鋭的な外交・安保政策を主張したりと、すなわち自分よりより弱い者をはけ口とします。強い者、例えばアメリカや日本経団連には向かないのです。ブルーハーツの歌にありましたね、「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱い者を叩く」と。

 1920年代からプロレタリア革命を志向する声は聞こえてきますが、それは今の若い人たちである私の耳には響いてこないのです。あるいは、共産主義は不満の吸収はできるけど、受け皿にはならない、ということです。共産主義ではない別の何かが今の日本には必要なのです。
 それでも、時には文学史の教科書でしか名前を知らない作者や作品に触れてみるのはいいことです。文庫で手軽に入手できますし、図書館には必ずありますから、読んでみてはいかがでしょう。
 ついでに『女工哀史』とか『あゝ野麦峠』『自動車絶望工場』とかも再ブームにならないかな?昨年の小畑健版『人間失格』のように、カバーだけ変えて、とか。


 

十津川警部 アキバを行く!

カテゴリー │書籍・雑誌


 秋葉原の電気街がカバーに描かれたこの小説、石田衣良や西尾維新のものではないですよ。
 著者名とタイトル知ったら驚きますよ。いいですか。
 こちらです。


 西村京太郎『十津川警部 アキバ戦争』(徳間書店)
 うーん、なんというか、ついに十津川警部もアキバ系に進出ですか……。

 秋葉原のメイド喫茶のメイドさんが誘拐され、十津川警部の警視庁捜査一課が犯人を追い、そこにフィギュアやコンピュータマニアが絡んでくるという、クラクラするようなディープなストーリーです。
 これ、ただの流行モノに便乗したものではなく、なかなかよくできているんです。メイド喫茶のシーンやアキバ名物のおでん缶、マニア向けのショップの描写なんて、素人が手を出すとトンチンカンなものになりがちなのですが、よく感じを摑めています。裏表紙のカバーによると、作者が実際にメイド喫茶に行ってメイドさんにフウフウしてもらった(かどうかは書かれていないが)オムライスを食べたとのことです。そんなシーンも出てきます。
 また、作中にマニアが出てきますが、彼らの心理描写も非常に巧みです。マニア特有の心情をよく理解しており、それがストーリーにうまく応用されています。私も、「あーあー、いるよね、こんな奴ら」と作者の洞察力に感心しながら読みました。
 よくよく考えれば、西村京太郎といえば、トラベルミステリの大御所。言ってみれば鉄道や時刻表のオタクの先駆けです。なるほど、よくわかっているわけです。それでも、登場人物のオタクのひねくれた自尊心を、古希を超えた作家が理解して作品に生かすというのは、やはり高額納税者は只者ではありません。
 それだけでなく、もちろん西村ファン好みの鉄道ミステリのトリックも出てきます。

 で、やっぱりラストも西村京太郎だったわけで……。やはり私はこの作家は好きにはなれません。
 それでも映像化激しく希望!2時間サスペンスドラマでやってください。渡瀬恒彦や高橋英樹がフィギュアショップやメイド喫茶を聞き込みで歩き回るところを見てみたいのは私だけではないはずです。




 

平松vs橋下 セレブ首長?対決

カテゴリー │社会

 「セレブリティ」略して「セレブ」は今では大金持ちで派手なふるまいをする人を指す言葉として定着したようですが、もともとは「著名人」という意味でしかなかったんですね。
 ということは、片や元アナウンサーでニュースキャスターの平松邦夫大阪市長と、テレビタレントとしても活躍(?)した橋下徹大阪府知事は、大阪の2大セレブ首長と言えるのではないのでしょうか。
 少し前の新聞記事です。

 「平松・大阪市長VS.橋下知事 財政再建めぐり大激論」(「asahi.com」5月15日)
 「府:PT案 平松・大阪市長と橋下知事が意見交換会 /大阪」(「毎日.jp」5月16日)

 別の新聞では「静の平松、動の橋下」なんて書かれていましたが、この日はかなり激しくやりあったようです。
 論点は大阪の文化事業です。在阪オーケストラなどへの補助金廃止を提示した大阪府改革プロジェクトチーム(PT)案に対して、平松市長が反論したものです。
 ここの議論は文化論の根幹をなす大事なところです。ぜひリンク先の記事を読んでみてください。

 私はクラシック音楽はほとんど縁がなく、コンサートにはまったく足を運んだことがありません(ポップスオーケストラならありますが、それはクラシックの中には入らないのでしょうね)。
 そんな私ですが、大フィルの朝比奈隆といったら、無条件で尊敬のまなざしで見てしまいます。またセンチュリー響は名前すら知らなかったのですが、世界的指揮者の金聖響氏は知っています(名前と顔くらいですが)。その金聖響氏が専任指揮者を務めていたことは驚きでした。
 その他、PT試案で私に関わりのあったところでは、よく徹夜明けで資料集めに通った図書館や博物館の統合、大相撲よりもむしろプロレスで馴染みの深い府立体育会館の廃止、あと、知らなかったのですが、国立文楽劇場が半額で入れる制度もあるそうです。

 平松市長が言う、一度文化が途切れたら立て直しに何年もかかるというのは、芸術・芸能行政や企業に携わっていない人でもわかるでしょう。
 例えば「企業文化」というものがあります。日本の場合、創業者の意志が大きく、同じ自動車でも、トヨタと本田技研では企業文化は大きく異なります。松下のような家族型経営を維持しようという企業もあり、一方で、儲けがすべてと考える企業もあります。「利益がすべて」という企業でも、昨年多く表面化した食品偽装問題のような、目先の銭金以外は何も考えてない企業もあれば、キヤノンの御手洗富士夫氏のような、雇用を維持するために利益が必要だとの信念を持つ会社経営者もいます(だからといって、キヤノンの偽装請負が正当化されるわけでは決してありませんし、御手洗会長が会長を務める日本経団連の方針には強く反対しますが)。
 勝手な想像ですが、平松市長がそのような主張を持つ理由に、アナウンサー出身だからではないかと思います。華やかなアナウンサーですが、確固たるアナウンス技術が必要で、各放送局ともに体育会系のスパルタ教育で伝承させているのです。技術の継承なくしては、アナウンサーだけでなく、放送技術が途絶えてしまいます。

 一方で、橋下府知事の「署名よりも金だ」の考えもまた、わかります。はっきり言って、暴論です。でも、大阪は(市も府も)、財政再建団体直前です。企業に例えるのなら、大事業に失敗して倒産寸前の会社に、さらに隠し借金がたっぷり見つかった状態です。そんなときに、何がオーケストラだというのもわかります。
 大阪は財界が文化を支えていた歴史がありますが、その企業もまた、かなり厳しい状態です。例えば近鉄グループは近鉄劇場や遊園地などを閉鎖しました。プロ野球球団の大阪近鉄バファローズをオリックスと統合したのは記憶に新しいところです。批判する声も目にしましたが、近鉄の人の気持ちもわかります。文化だ、芸術だといって、肝心の電車が走らなくなったらどうしようもないですから。
 他の企業も、名前こそ出しませんが、文化事業から撤退・規模縮小しているところもあります(あの「食いだおれ」の人形だって、ひとつの文化ですからね)。
 大事なのは、どこを残していき、どこをどのような形で変えていくか、その選択と集中をオープンでクリーンな形で行うことでしょう。

 どうしてこんな話を持ち出したかというと、前回の内容、
 「浜松市立高校を潰そうってのは……
を考えるひとつのヒントとしてもらいたかったからです。
 金は大事です。でも、それによって、目に見えない文化を潰してしまっていいのか?一度失った文化や芸術や芸能は、立て直すのに何年も、何十年もかかる場合があります。永遠に戻ってこないこともあります。事例は歴史や地域の中にいくらでも転がっています。

 考えるのも、決定するのも、私ではありません。
 浜松市民です。


 

浜松市立高校を潰そうってのは……

カテゴリー │静岡の話題

 「浜松市立高校を潰そうってのは、どこのどいつだーい?」

 アタシだよ!」

 ……まだ浜松市行財政改革審のHPには議事録や発言録は上がってきてはいないけど、これ、本気で怒っていいことだと思うよ。
 だって、カネ勘定だけで伝統ある高校を潰そうっていうんだから。
 目先のゼニと天秤にかけられて、統合だか廃合だかしらないけど、なくしちゃおうっていうんだから。
 私が卒業生だったら、怒るよ。
 県立学校、市立学校、私立学校、それぞれ設立の理念も経緯も違うのに。
 前の市長が立案した、外国人のためのクラスを作るなんてこと、どこの県立高校がやってますか?そういった、小回りがきいて、住民が比較的安価に利用できる施策ができるのが市町村立学校のいいところでしょ?違うの?

 そういう私は浜松市立高校とは縁もゆかりもないし、そもそも浜松市民でもなんでもないわけですけど。
 でも、職場などを通じて、少しだけ関連があります。
 同じ職場に同校の卒業生がいたことがありますが、彼女は(当時は女子高)人望があって、誰からも信頼されて、頑張りやさんでしたよ。彼女が在学中の頃の校長は私が高校生の時の先生だったので、「ああ、○○先生、いい生徒さんを育てられたなー」って感心したものです。
 クラブ活動もさかんで、最近もある部が協賛のお願いに来て、少しだけだけどパンフに入れる広告代を払っています。これだって、長年の真面目な活動が決裁権のある上司の信頼を得ているからで、もし××高校だったら、なんだかんだ理屈を言って断ったかもしれませんし。

 私は県立高校を卒業していますが、もしも同じような理由で母校が潰されそうになったら、猛反対しますよ。勝手に静岡県以外のところに住民票移して「ふるさと“逆”納税」するとか、行改審メンバーの企業の商品は一切買わないとか、さらには不買運動するとか。父の勤務先だったけど、抗議のために私が一本だけ持ってるYAMAHAのギターの弦、切っちゃいますよ。
 そうだ、いっそのこと、市長や行革審のメンバーの出身校も統廃合しちゃえばいいんですよ。まず隗より始めよ、って。リーダー自ら痛みをわかって、はじめて市民に対して説得力が出ますからね。
 そこまでして「改革」とやらをやりますか、浜松行財政改革推進審議会の皆さん?

 記事へのリンクがないのであえて全文引用します。


 

黙祷

カテゴリー │いろいろ

 本日、うちのDVDプレイヤー儀が他界いたしました。
 享年わずか3年。
 戒名・AVON院200s居士。
 たった5000円で購入したミニプレーヤーで、レンタルDVD観るだけだから基本機能だけでいいやと思った結果、この有様。
 この経済大国日本にも「安かろう悪かろう」があるとはね。
 家電口コミサイトをのぞいたら、案の定「壊れた」「品質が悪い」との書き込みが目立ちました。
 それに対する返答は、
 「この価格では壊れるのが当然」
 「物を大事にするのはいいことだけど、それに値する品物ではない」
 なんてものがたくさん。
 それでいいのか?

 ついでだからボヤキを。
 私はビンボーなので、物持ちはいいほうです。テレビはもう16年、パソコンも減価償却の耐用年数を超えた6年目に突入しています。ですから薄型テレビとかブルーレイディスクDVDとかワンセグ機能付きケータイとか電子マネーとかいらないから、シンプルで丈夫で安いものがいいのです。
 そもそもブルーレイディスクのDVDって必要なの?
 うちにはVHSのソフトがいっぱいあるけど、デッキも健在でまだ観られます。
 エコだの温暖化だの言っているんだったら、「弊社は安易に使い捨てされないように、30年はもつ家電を作ります」なんて宣言する企業がひとつくらいあってもいいんでないの?
 はっきり言って、一般家庭にいらねーよ、ブルーレイディスク。あれだけ騒がれたベータだって、今なくて困るのは放送業界だけでしょ。VHSビデオで十分じゃん。

 そうは言っても、私にとって映像ソフトを観るのは仕事の一部でもあるので、DVDプレイヤーは絶対に必要です。でも、品質のしっかりした日本製メーカーや、韓国のサムスンなど有名メーカーのものでは、いちばん安いネット通販価格でも8000円くらい、家電量販店だと1万円はするでしょう。
 この間の旅行でお金使ったばかりだと言うのにー!
 中国の地震の義援金に送ったほうが有意義なのにー!

 でもさ、愚痴交じりの文になってしまいましたが、真面目に考えたほうがいいよ、メーカーさん。たった5000円の商品でも修理して大事に使う文化を台無しにして新製品を乱発してたら、消費者に見捨てられるよ。あ、すでにそうなってるか。


 

「表現の自由が勝利した日」

カテゴリー │映画・演劇・その他

 大阪旅行の真の目的、映画「靖国 YASUKUNI」の鑑賞記を本館に更新しました。

 「芸能総研特別レビュー 「表現の自由が勝利した日」」(芸能問題総合研究所

 私にとっては相当に挑発的かつイっちゃったタイトルですし、中身も長文でキツイです。
 とりあえず怒りと情熱にうかされて書き上げたので、雑なところや間違いなどもあるかもしれません。
 それでもまだ書き足りません。

 ついでながら、本文にもありますが、当日に朝日新聞(大阪本社版)の取材を受け、コメントが載りました
 よりにもよって、どうしてこんなしょーもない部分を抜き書きするんだろう。もっとまともなこともいろいろ話したのに。

 靖国神社についてはいろんな意見があります。映画についても、ネットの匿名掲示板からブログ、映画専門サイト、SNSなどでさかんに議論されています。
 でも、私がまず言いたいのは、文句でも賛辞でも、見てからにしろ、ということです。
 その意味で、表現の自由の危機を招いた今回の騒動は絶対に看過してはならないし、さまざまな圧力や困難を乗り越えて上映に漕ぎ付けた映画館の関係者と観客の勇気は大いに讃えられるべきです。

 それから、繰り返しになりますが、浜松や磐田など静岡県西部でこの映画を上映しようという団体はありませんか?
 ほんのわずかですが、出来ることがありましたらお手伝いさせていただきます。

 では、精魂尽き果てましたのでこれから寝ます。o(_ _o)バタン!


 

浪花路・茶髪の風雲児の根城

カテゴリー │旅行

某綜合法律事務所。オートロックで厳重に管理がされていましたので外から看板だけを撮影するのに精いっぱいでした。叩けばホコリがわんさか出てきますよ。


 

浪花路・イタりんこ

カテゴリー │旅行

西中島南方にて。本人が来た形跡はまったくなかりんこ?



 

浪花路・映画「靖国」観たぞ!

カテゴリー │旅行

警官なしで上映した映画館と詰め掛けた観客は素晴らしい!詳しくは静岡に戻ってから。



 

浪花路・ほなさいなら

カテゴリー │旅行

だからといって、そんなに群がるほどのものでもないのですが。



 

浪花路・いざ大阪

カテゴリー │旅行

今回は新幹線ではなく名古屋から近鉄特急に乗りました。
え?どこかで見たことがある電車だって?
ご名答。同型車両が大井川鐵道に払い下げられて使用されています。静岡県民には意外なところで縁がありますね。



 

旅支度

カテゴリー │いろいろ

 生来からのズボラな性格のせいで、今になってバッグにいろんなものを詰めています。
 初夏という時期で、気温の変動が激しいので、一枚余分に持っていこうかどうしようか、大いに悩みます。
 それに加えて、未明から宿泊場所やら行く場所やらの地図をネットでダウンロードしたりと、手間がかかる作業を続けています。
 ああ、こんなことなら前からやっておけばよかった、と、いつもの後悔。

 今回は西方面の旅になります。
 大学入学以降抱えていたテーマの、約15年の節目の調査になりそうな予感がします。
 観光、というよりも、何かの勝負とか戦いに行くような気分で行ってきます。
 旅先からの小リポートもお届けする予定です。では。


 

いいのか?

カテゴリー │静岡の話題

駅前で練るな〜!

でも楽しいからいいや。浜松市民がうらやましい。

(追記)これにはびっくりした。なぜって、練り集団が地下道くぐって駅前までいくんですから。快く(?)許してくれた浜松市および浜松市民は太っ腹です。
別の人たちは遠鉄百貨店とフォルテの間の地下広場で練ってましたからね。
明日・明後日浜松まつりの御殿屋台引き廻しを観られる方は、有料の桟敷席なんか買わなくても、街中ふらついて音がするほうに行けば屋台や練りが観られますよ。
もちろん、参加するのが一番なのでしょうがね。


 

凧場に来てます

カテゴリー │静岡の話題

今年は風が少なく苦労しているみたいです。でも晴れてよかったよかった。


 

お知らせ

カテゴリー │いろいろ

 このブログはもともと「芸能問題総合研究所」のサイトのオマケとして開設されたものです(本人でも忘れていましたが)。
 ですので、本研究所の真面目な(?)お知らせです。

 ★芸能問題総合研究所の大橋輝久は、5月1日付で首席研究員に就任いたしました。

 これまでは「主任研究員」だったのが、出世して「首席~」となりました。組織上はホントは「主席」という書き方が正しいのですが、アメリカの大統領首席補佐官とか、ウィーンフィル第一バイオリン首席奏者(コンサートマスターのことね)という呼び方がなんとなくカッコイイのでこっちにしました。

 一般的に、「主任研究員」「首席研究員」「主席研究員」「上席研究員」などの呼び名は商法等で定められている正式なものではなく、組織が独自に与えた役職です。ですからどれが一番エラくて次はどれだ、とはあまりわからないのです。まあ、商法で定められた取締役会も最近では「上席専務執行役員」とか「常務取締役兼COO」とか複雑になっているのですが。
 ですからまあ、肩書きなんて法律・法令に抵触しない限り(すなわち「代表取締役」を無認可で名乗るのは商法違反、「教授」は学校教育法・文部科学省大学設置基準違反、とか)、適当でいいのかな、と思って名乗っています。

 まあ、変わったのは名刺とIDカード、それとネット上の表記(このブログを含む。ああ変更めんどくさい)だけで、やることはこれまでどおりです。これからも理論と現象と現場を深く見つめてやっていきます。よろしくお願いします。あ、もちろん当研究所の研究員は私一人です。これも変わりませんので。では。