聖地巡礼・公式参拝

カテゴリー │旅行

夕闇の靖国。若いカップルが多かった。なぜ?




 

聖地巡礼・女子の本懐

カテゴリー │旅行

三島由紀夫、マダム・スシ、東京地検特捜部がそろって本懐を遂げた市ヶ谷の防衛省。




 

聖地巡礼・福田康夫邸@東京

カテゴリー │旅行

東京都内某所にある福田首相の自宅に行ってきました。一般の方も住むマンションですので写真はご勘弁を。



 

男の旅

カテゴリー │いろいろ

 本館更新しました。



 「自然との対話―池田大作写真展」(芸能問題総合研究所

 当地・浜松での池田大作さんの写真展に行ったときの感想です。
 全国で開催されているそうなので、興味のある方、特に創価学会の教義などを知らずに池田さんに反感を感じている人は、直に足を運んで見てください。

 さて、明日から日曜日まで、ちょいと旅に出ます。
 ですからブログの更新もお休みします。
 本当ならば秋に予定していて、アキバで南明奈のイベントに参加するはずだったんですが、所用で伸び伸びとなり、今週末になってしまいました。
 行ってきたらリポート書きますのでお楽しみに。


 

責任なきネットユーザーはジャーナリズムには絶対になれない

カテゴリー │インターネット

 香川の事件、きのう犯人が捕まりました。
 少し前に書いたように、やっぱり松本サリン事件の教訓は生かされませんでした。
 (そんなこと言ったら、逮捕された人もまだ「容疑者」で、裁判が終わるまでは推定無罪ですけど)

 今回、松本サリン事件と大きく異なったのは、膨大な数のネットユーザーの存在です。ネットユーザー、特に実質匿名で書いている人の記述は、特定の人物を犯人だと決めつけた書き込みが数多くありました。
 彼ら・彼女らはいったいどのように責任を取るつもりなのでしょう。


 

もっとがんばりま賞

カテゴリー │映画・演劇・その他

 ある劇団の公演に行ってきました。アマチュア劇団なのであら探しをすればいくらでも出てきますが、プロと同じように見るのはちょっと酷です。もともとプロ劇団と同等の期待もしていませんでしたので、入場料はご祝儀のようなものです。「もっとがんばりま賞」ってとこでしょうか。
 なぜ時間とお金をかけて演劇なんか観に行ったのか、同じくらいの値段だったら映画館に行ったほうがよっぽどいいのにと思われるでしょうが、地元でこつこつ活動しているクリエイターを少しでも応援したいという気持ちがあります。そして、そこで、未来のスターや巨匠に出会えれば、やっぱりうれしくなります。私はプロデューサーでも監督でもありませんから何もできませんが、「野に遺賢なし」と言うとおり、もしその人が将来大物になったときに、「オレはあいつがヨチヨチ歩きだったころから知ってるんだぜ~。あの頃はまだヒヨっ子だったけど、今では一人前になりやがってよォ~」なんて安酒をあおりながら自慢できます。それだけで十分です。
 それで思い出しましたが、五木寛之先生の小説にありましたが、きらびやかなNYのメトロポリタン歌劇場は大企業が大金を寄付して運営されています。でも、それだけではありません。ほんとうに音楽好き、オペラ好きな庶民が、自分のできる範囲での少額のカンパを寄せています。
 私も、年齢的にそういう頃になったのかもしれません。

 それにしても私はプロには厳しいけど、素人には甘いですね。まあ、文化の育成には人の教育と同じく、叩いて鍛えるやり方と褒めて伸ばすやり方があって、私はアマチュアや愛好者には褒めるやり方をします。そのほうがいいですから……、ということを真に受けてはいけませんよ。当事者の俳優や演出家がこの文章を読んだらたぶんヘコんで寝込むか怒り狂うでしょう。
 まあ、愛のムチだと思ってください。もし怒ったら「なにクソ!」「この野郎!」と怒りのエネルギーを作品にぶち込んで、またDMを送ってきてください。時間の都合がつけば行きますし、「もう来るな!」と言うのであれば行きませんのでご安心を。ああ、最後までひどいな、私って。


 

合わせ鏡

カテゴリー │社会

 以前「道徳の過剰」というエントリーで書いたことに関連して、気になったことを。
 いまワイドショーなどで話題になっている事柄で、ある女優が「あの人が犯人では」などとブログに書いたらしく、所属事務所が謝罪文を発表し、女優を謹慎処分としました。
 あたりまえです。この女優、何考えてるんだか。
 ただ、同様のことは匿名掲示板サイトなどでも多く書かれています。まったく、人間ってものは松本サリン事件から何の進歩もしてないものだなと呆れます。

 で、本題はここから。ネットユーザーはなぜにしてここまで道徳的なのか。
 IT分野に詳しい小倉秀夫弁護士は、ユーザーがブログのコメント欄に一斉に批判的書き込みをすることを「コメントスクラム」と呼びました。これは、マスメディアが取材対象者に大挙して押し寄せる「メディアスクラム」に由来しています。文字通り、ラグビーのスクラムと同じく集団圧力で被取材者を疲弊させ、報道による人権侵害だと批判されています。インターネットでも、メディアの行き過ぎた取材にはよく憤りの声が上がります(特に朝日新聞。同じことをしていても産経には批判の声が出ないのが不思議)。
 そのネットユーザーが、嫌悪する既存マスコミと同じことをしているのです。

 はたまた、「プロ市民」などとネット上で侮蔑的に呼ばれているグループと同じと言ってもいいでしょう。
 こういう人たちは私もあまり好きではありません(けれど私もそう呼ばれたこともある。なぜ?)。主張や志はわかるけど、やり方は受け入れられません。わが静岡県にもそんな団体があります。この人たちがいたから、静岡空港建設反対と言いにくくなったとさえ思えます。
 言ってることはまったく正しいのです。でも自らの判断に一点の疑いも持たず、徒党を組んで役所などに押し寄せる様を見ると、この人たちと一緒に行動することはできないなあ、とため息が出るのです。
 はてさて、この人たちとネットで道徳的御高見を述べられる人たちと、どこが違うのでしょう。

 疑いようのない善意から行動するネットユーザーを見ると、こうした合わせ鏡を見ているような奇妙さを感じます。
 ネット外でも同じようなことがあります。たとえば最近話題の読売新聞の渡邊恒雄氏が元共産党員だったとか、「新しい歴史教科書をつくる会」を作った藤岡信勝拓大教授(元東大教授)もまた同じく共産党員だったとか、そんなことと二重写しに思えてきます。
 アニメだったかSFだったかで、自分の分身が自分を食べて乗っ取ってしまうという話があったと記憶しているのですが、なんだかそんな奇妙なお話です。考えがまとまってないので今日のところはここまで。


 

チョココロネ

カテゴリー │いろいろ

今日の夜食です。さあ、どちらから食べようかな。頭のほうからかな、それともおしりからかな。あれ?チョココロネの頭って、どっちだ?




 

中身のない一日

カテゴリー │映画・演劇・その他

 「ボーン・アルティメイタム」という覚えにくいタイトルの映画を観てきました。
 このシリーズはまったく知らず、どんな話かもわからないまま映画館に行ってきました。
 これがねえ、すさまじくいいのよ。
 アクションやサスペンスとかあんまりわからないし興味もなかったのですが、なんというか、豪快です。ここまでやるか、って具合に。
 で、日本のアクション大作と違い、大味でないのね。細部まで緻密に撮影されているのです。もう、恐れ入った。
 っていうか、単位時間あたりのコマ数多すぎ。どれだけ金使ったんだろう……。

 ……えーと、馬鹿みたいな感想ですけど、ほーんと、何にも考えなくてもいいときにはこの映画はおすすめです。
 昨日は展覧会に行って、映画観て、浜松市内に灯ったイルミネーションの下をブラブラ歩き、飲み屋で娯楽小説読みながら一杯やったという、非常に楽しく有意義で中身のない空虚な休日でした。そんな日が一日くらいあってもいいのです。
 展覧会のほうは久々に刺激されてインスピレーションが湧いてきたので本館で採り上げる予定です。
 最近は洋画にアタリが多いので、ぜひとも足を運んでみてください。アクション好きな人なら「ボーン~」、血とか暴力とかが苦手で楽しいのが好きだという人は「ヘアスプレー」なんかがいいですヨ。「ヘアスプレー」はちょっと苦くて重く、そこを隠しきれてないところが難点ですが。
 (そう、どんなに成功している娯楽映画でも、底流にある意味を探索してしまうのが私の悪いクセなのです。そんなことしなければ、人生もっと楽しく過ごせるんですけど)


 

とりとめのないこと

カテゴリー │いろいろ

 いやはや、すっかり更新をサボってしまった。
 あんまり書くこともないので、つい。
 え?ボジョレヌーヴォーってなんですか?

 というわけで、とりとめもないことを。
 
 写真にあるとおり、ガソリンの値段がひどいことになっています。
 私は車を運転しない環境に優しい生活を心がけていますので(別名・貧乏人)、そんなの関係ねぇって思っていましたが、問題はその下にある灯油です。
 ウチには一応エアコンはあるのですが、電気代がかかるのでもっぱら石油ストーブです。
 それでもねえ、ちょっと計算すると、今年の冬は恐ろしくお金がかかりそうなのですね。
 ですから私、ダルマかドラえもんのように着膨れしながら夜を過ごすことも考えていたのですが、問題は足なのです。
 足が冷たいのが辛いのです。
 女性で冷え性の人が靴下を何枚も重ね履きするなんて話を聞いたことがありますが、この間の冷え込みでその気持ちがわかりました。
 どうなることでしょう。

 でも、消費者はまだマシかもしれません。
 ガソリンが高くなったとニュースではよく言っていますが、原油はもっと高騰しています。
 去年の今ごろは1バレルあたり60ドル前後だったのが、今では90ドル台、一時は100ドル目前だったんです(参考・NIKKEI NET「原油価格」特集)。
 それを考えると、ガソリンの店頭価格も単純に考えて、昨年の今ごろに比べて倍くらいになっていなくてはいけない。
 でも、まだそこまではいっていない。
 為替の推移もあるのでしょうが、おそらく石油業界では、血の出るようなコストダウンや、下請け・関連会社へ厳しいお願いをしてるんでしょう(よくわからないけど)。
 それを考えると、あれが値上げだ、これも値上げだと騒ぐ一般庶民はまだまだいいのかもしれません。

 結論・マイカーをなるべくやめて公共交通に乗ろう。
 それから暖房をなるべくやめて、着膨れしよう。

 今日はこんなところでお茶を濁します。明日からはいくつも外に出る用事がありますし、本も買い込んできたのでネタも多くできるとおもいますので。
 でも、明日からまた寒くなるんだよね。


 

聖地巡礼大歓迎です

カテゴリー │映画・演劇・その他

 アニメマニアなどの間で「聖地巡礼」なる言葉があります。そのアニメなどの舞台となった場所へ行ったり記念写真を撮ったりすることです。
 私も映画やテレビドラマのロケ地を訪問したりしたことがあるので、その心理は非常によくわかります。自治体や企業などにとってもメリットがあります。即観光収入増とはいきませんが、PRにはなります。韓国で人気の日本映画「Love Letter」のロケ地、小樽へ韓国人ファンが訪れたり、逆に韓国のドラマ「冬のソナタ」のロケ地に日本のオバサンたちが旅行したりと、時には国際交流にもつながります。
 ところが、最近、こんな文章を読んだのです。
らぎらぎは苺ましまろの聖地巡礼として今年3度の浜松訪問を行なってます。
そして当HPにもそれらをレポートとして掲載してきました。
しかしながら昨今のように子供を取り巻く環境の悪化がクローズアップされる中、
聖地として訪れる地域の方々の反応もおのずと厳しくならざるをえません。
そこで今後当面らぎらぎは苺ましまろの聖地巡礼を自粛する事とし
また当HPをご覧になった方にもそうして頂けるようお願いする次第です。
どうかご協力の程宜しくお願いいたします。(後略)(http://www005.upp.so-net.ne.jp/ojyaragi/jikosyou/ojyaraki/ki_0509R.htm
 引用文にある「苺ましまろ」というのは、浜松市を舞台にしたマンガで、アニメやゲームにもなりました。作者も浜松の方らしいです。かわいいキャラクターと精緻な背景画がきれいで、私もブログで一度取り上げたことがあります。リンク先を見てもらえばわかるとおり、静岡県西部の方ならば見覚えのある風景が多く出てきます。
 当地が取り上げられることは非常にうれしく、ファンの方が訪問くださることもまたうれしいのですが、引用文の元となった文章から勘繰ると、どうやらそうは思ってない人もいるようです。
 了見が狭いということは、こういうことを言うのでしょう。あーあ、また静岡県西部は全国に恥をさらしてしまった。

 ファンが多く訪れるということは、それだけ作品の完成度が高いということです。それだけのハイレベルなものを作ったクリエイターを地元から輩出したことをまず喜ぶべきでしょう。そして、その方の作ったものに触発されて遠路はるばるお越しくださった方をもてなすのが人としてあるべき姿でしょう。
 私がロケ地や著名人にゆかりの地を訪れたときには、特になにもされませんでしたし、トラブルにもなりませんでした。最初は不審がられたこともありましたが、ちゃんと丁寧に説明したら、逆に思ってもみないほどの歓待を受けたこともありました。
 別のアニメの「聖地巡礼」サイトを見ると、警察に職務質問されたとありましたが、だから何だというのでしょう。私だってオウム真理教の事件で世間が騒いでいたときには総本部前で職質と持ち物検査をされたことがあり、積極的に協力しました。怪しいことがないのですから、ちゃんと聞かれたことに答えればいいだけです。

 もちろん、訪れる側も落ち度があったりすることがあります。たとえば神社など神聖な宗教施設では足を踏み入れたり撮影をするべきではない場所もあります。そういうときにはちゃんと注意すればいいだけです。有名な寺社でも「撮影はしないでください」「これより先は立入禁止」などの立て看板を見ますが、それと同じです。
 商店や学校の敷地内での撮影は、ちゃんと事情を話して許可を得るべきです。もし差し障りがあるようでしたら断ればいいだけです。ファンも私有地や私人の事情は当然理解しているでしょうし。
 私も少しですがアニメマニアの人たちを知っています。その人たちの圧倒的多数はきちんと常識をわきまえた人たちです。経験的に言わせてもらえば、アイドルマニアよりもはるかに礼節を知っています。

 以下、私の経験則からの「聖地巡礼」「ロケ地探訪」の「コツ」です。
 ・私有地や、公共施設でも管理者がいるところ(たとえば学校など)ではちゃんと身元を明らかにして目的を話す。
 ・その際に遠方より来たことを告げると親切にしてもらえたりする(時もある)。
 ・マンガやアニメの舞台だったら掲載されたマンガやアニメ雑誌などを持っていって見せるとわかってもらいやすい。
 ・ダメだと言われたら素直に従う。
 ・目的を達したらちゃんとお礼を言う。
 ・警察官がいたり職務質問されたりしたらちゃんと答える。氏名や住所などを聞かれることもあるので隠さずに答える。免許証などを見せると不審者がられないのでよりよい。
 ・帰宅したらお礼の手紙を書くと後からの「巡礼者」にとっても好印象となる。
 ・ホームページやブログなどに掲載したらプリントアウトして礼状と一緒に送ると喜ばれるかも。

 以上の点に気をつけてもらえれば浜松や磐田に来られるのは大歓迎です。どんどんお越しください。

 でも、快く思わない地元の人もいるんですね。
 なぜか?
 「苺ましまろ」のファンサイトにあった注意文や、他のアニメのマニアが作る「聖地巡礼」サイトを見ると、どうやら「オタク」という異質なものがコミュニティに来るのが嫌なようなのです。
 それは、外国人を毛嫌いする当地の人たちの反応とかなり似ています。
 子どもを狙った犯罪に言及しているところなど、少し前に広がった外国人犯罪の流言とそっくりです。
 当の本人はもちろんそんなこと口には出さないでしょうが、そういう理由でアニメマニアの訪問を嫌う人がいるのなら、そして、それが原因で「自粛」なんてことになったのならば、これはやはり「恥」というしかありません。


 

ユニバーサルデザインを学ぶ小学生

カテゴリー │社会

 今朝、浜松駅に行くと、小学生のグループが大勢いました。課外学習のようで、ひとりはデジタルビデオカメラを首からかけていました。手に持ったボードを覗き込むと「街でユニバーサルデザインを見つけよう」と書いてありました。
 これって、すごいね。
 なにがって、「ユニバーサルデザイン」とは何かをちゃんと理解しているところが。
 そして、10歳かそこらの子どもにも教えられる先生が。
 だって、わかりますか、「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いって?

 簡単に言えば、「バリアフリー」は障害者(handicapped:「障がい者」challengedなんて言い方もする)の社会参加の妨げになるもの(物理的な障害・obstacle,barrier)を除去する政策や施策のことで、もっと対象者を広げて障害者だけでなくどんな人でも利用できるようにしようというのが「アクセシビリティ」、そのためのデザインのことを「ユニバーサルデザイン」です。
 すなわち「バリアフリー」⊂「ユニバーサルデザイン」のようなものです、たぶん(私も福祉分野についてはよくわからないので)。

 バリアフリーは街でも一般的になりました。視覚障害者のための点字ブロックとか、音楽が流れる信号とか、車椅子の人でも使える広くて手すり付きのトイレとか。ほかにもたくさんあります。
 ところが身体障害者向け以外のユニバーサルデザインとなると、これがなかなか難しい。なにせ、どんな人にも優しいデザインですから。
 たとえば、外国人。たびたび触れていますが、英語の案内表記はたくさんあります。でも、その他の言語はまだ不十分です。大都市圏には日・英・韓・中の四カ国語表記の看板がありますが、浜松では見かけません。また、浜松に多く居住するブラジル人向けのポルトガル語表記はまだまだ少ないです。
 他には、高齢者、または子ども。ノンステップバスなどは普及していますが、エレベーターを設置している駅はまだ少数です。
 それからあまり指摘する人は多くありませんが、女性向けの施設や設備もまだまだ少数です。映画館や劇場で女性用トイレに長蛇の列ができることがあります。東京のある高級な劇場では一階には男性用と女性用のトイレがありましたが、二階には女性用しかありませんでした。そのくらいの配慮も必要でしょう。
 さらには「交通弱者」。私のような車を運転できない人は商業圏が郊外に発展して公共交通網が不十分な地方都市ではかなり辛いです。

 徐々にではありますが、そういった障害者以外の人を対象としたユニバーサルデザインも街で増えつつあります。浜松では地下道や市役所でポルトガル語表記の案内もよく見かけます(こちらを参照)。地元銀行のATMではポルトガル語の表示も出ますし。


 

夢の見方と終わり方

カテゴリー │映画・演劇・その他

 浜松アリーナでやっているバレーボール女子W杯大会に行こうか、それとも映画館に足を運ぼうか、さんざん迷った結果、映画のほうを取ってしまい、猛烈に後悔している大橋です。ああ、4年前も見逃したんだよな。元バレー部員(誰も信じてくれないが)として、慙愧に耐えません。仕方ないのでテレビで柳本ジャパンの試合を観るか。でもスポーツは生が一番なんだよなー、それにジャニーズうざいしアナウンサーうるさいし、ブツブツ。

 猛烈に後悔した映画というのは、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」です。前作も相当に批判的に鑑賞したのですが、それとは違った意味合いで残念な映画でした。
 今回は売れない小説家の茶川竜之介先生(吉岡秀隆)を中心に話が進展します。純文学作家から子ども向け通俗小説書きへと身をやつした先生ですが、予告編やCMで流れていたように、一念発起して芥川賞を狙うといったあらすじです。
 その描写が、ベタすぎます。あまりにもありきたりです。


 

テレビ紙芝居に絶望した!

カテゴリー │放送

 絶望した!
 動かないキャラに絶望した!

 ……いえね、私の好きなマンガがアニメ化されて、そのDVDをようやく観たんです。あえて名は出しませんけど、深夜に独立U局とCSだけで放送されていた低予算アニメなので、私は観る機会はなかったのです。
 これがひどい。登場人物がほとんど動かないし、シーンも使い回しが多い。唖然としてしまいました。これじゃアニメじゃなくて紙芝居だって。

 おたく文化は言うほど詳しくないのですが、アニメーションの原理はなんとなくわかっています。教科書の隅に書いたパラパラマンガと同じです。1秒間に24枚のセル画を撮影して、フィルムを回すと動いているように見えるというものです。
 ただ、日本のアニメ現場はお金がなくて、セル画を節約しています。1秒間に12枚とか、もっと少なくて8枚とか。外国の人が日本のアニメを見て、どうして人がこんなにカクカク動いているのか不思議に思ったと聞いたことがあります。
 今でもときどき子ども向けのアニメを観ることがありますが、以前使用したシーンを何度も使い回したり、登場人物の一部をアップにしてなるべく動きを少なくしたり、風景や建物などのイメージカットを多用したりしてセル画を少なくするという涙ぐましい努力の跡が見えます。
 そこまではわかっていたんですが、昨日観たアニメはさらにひどくて、たとえば文字だけのシーンが延々続いたり、アップと引きを繰り返して動きを出していたり(谷啓さんの「ガチョーン」のように)、関係ない静止画を挿入してアヴァンギャルドな雰囲気を出してごまかしていたりと、行くところまで行ってしまった感があります。

 こりゃもうどうしようもないな、と思ったわけです。アニメには詳しくないのですが(本当です!)、現場の惨状を想像するに、絶望するしかないのです。
 とにかくお金がない。アニメーターが口をそろえて言うように、(例えば山本暎一『虫プロ興亡記』、岡田斗司夫『オタク学入門』、宮崎駿『出発点 1979~1996』あたりが私くらいの素人にもわかりやすいかな?)国産アニメのスタート地点からして極端にお金がなかったのです。手塚治虫の功罪の「罪」にあたります。それも極刑に値するくらいの重罪です。宮崎駿が手塚を徹底して忌み嫌うのも理解できます。
 ただ、悪いのは手塚治虫だけではないのです。放送局やスポンサーももちろんですが、コアなマニアも悪いのです。どんなひどいアニメでもDVDが出たら買うわ、限定版フィギュアはすぐゲットするわ、関連本やグッズも観賞用・保存用・布教用と3つも買うわ、そんなことするから制作者側にナメられてひどいアニメが次々と出てくるわけです。……まあ、気持ちはわかりますが。
 他の芸能ならば、ダメなものには容赦なく罵声が浴びせられて興業面でも失敗します。その代わりにいいものには大きな拍手と利益と栄誉が舞い込みます。受け手にも「ダメなものはダメ」と言えるだけの厳しさが必要なのです。そうやって芸能・文化は育つのです。

 そんなこと言うとマニアからは「わかってないな。ダメなところを愛することができるのが真のオタクだろう」と嘲笑されそうです。価値観の違いですからそういう人に再反論するつもりはありません。たぶんモータースポーツでクラッシュ事故を期待するような方なんでしょう。
 ただ、ポップカルチャーが日本の誇れる文化で海外からも賞賛されていると胸を張る人、たとえば麻生太郎さんなどは、製作現場がどれだけ悲惨な状況に置かれているかは、知っておく必要はあるでしょう。「政府が金を出せ」ってことじゃなく。

 (余談ながら、その上で改めて考えると、この極端な製作条件の下で作られた「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングシーン(「ハレ晴れユカイ」とか言いましたっけ?)が高い評価を得ているのも素人ながらわかるような気もしますが)。


 

祝・禁煙一周年!

カテゴリー │いろいろ

 短いようで長い一年でした。
 思えば前の職場では、地獄のような忙しさにあり、タバコを吸う時間さえなかったのでした。
 普通ならイライラして本数が増えるのですが、その時間さえ惜しかったという、どうしようもない日々でした。
 でもって、そんなことならいっそのこと吸うのやめちゃえ!っていう、ネガティブなきっかけでした。

 私の場合、元から吸う量が少なかったので、禁断症状などはまったくありませんでした。
 ただ、口元が寂しくってねえ。
 ついつい買い置きのお菓子とかカップラーメンとか、砂糖をたっぷり使っている缶コーヒーに手が伸びて、少しばかり太ってしまいました。
 昔ゆるゆるだった冠婚葬祭用の礼服のズボンがキツキツだったときはショックだったな。
 思わず「ビリーズブートキャンプ」の誘惑に負けそうになりました。

 友人がネットで書いてたけど、タバコなんて百害あって一理なしの代表格なんですね。せいぜいカッコよく見えるくらい。それも、吸ってる当人が、男だったらハンフリー・ボガートかジェームス・ディーン、女ならばオードリー・ヘップバーンのレベルならば、の話です。
 そういえば、仕事で知り合った若い女性がいて、その人はきれいな人で、珍しくカッコよく「吸いこなして」いたのです。銘柄がジタンだったのも意外性があって唸らされました(いま思えば『NANA』の登場人物に多大に影響された可能性はありますが)。
 私も一本もらって吸ったのですが、まあキツくて独特の味で、こりゃあかんと灰皿にこすりつけた次第です。

 ですから憧れだけでタバコをやってみようなんて人、特に未成年者はやめるべきです。金はかかるし、体は悪くするし、それでいて似合わずみっともないだけですので。法律・法令や警察、禁煙団体の動向とはまったく関係なく、ね。