死ニ方用意!書キ方用意!

カテゴリー │映画・演劇・その他

 「はまぞう」に移転してからこのブログを知ったという人はおそらくご存知ないでしょうが、もともとこのブログ、「芸能問題総合研究所」のホームページのオマケだったのですね。
 で、本家サイトとブログを両方やっている人の誰もが持つ悩みを私も抱えているのです。「ブログばっかり更新して、本家の管理がおろそかになってしまう!このままではいけない!」というものです。
 で、本家が放置状態にならないように、なんとか気力を振り絞って更新作業をしようと思うのですが、ブログの手軽さに慣れるとなかなかそうもいかず……。
 ですからなんとか更新しました。なんと今年初めてです。

 芸能総研レビュー「男たちの大和/YAMATO」芸能問題総合研究所

 大ヒットしている映画の感想です。はっきり言って、納得がいってません。書いてないと全然ダメですね。これからはガンバリます。

 映画ですが、そんなに悪いものではありません。年配者にも若い人にも好意的な感想が多いです。イデオロギー的に受け入れられないという人も、とりあえず観に行ってみたらいかがでしょう。批判はそれからすればいいのですから。浜松ではもうすぐ公開終了らしいので今のうちに。


 

天皇制近代国家と靖国神社

カテゴリー │政治

 今日の朝刊で各紙が報じていました。

 「麻生外相:首相靖国参拝 喫煙心理に例え中韓の対応批判」(毎日新聞サイトより)

 注目すべきなのは、麻生氏のこの発言です。
 英霊の方は天皇陛下のために万歳と言った。首相万歳と言った人はゼロだ。だったら天皇陛下が参拝なさるのが一番だ
 実はここが靖国参拝問題を考える上で、最もキモの部分です。

 靖国神社という「場」を考察した坪内祐三氏の『靖国』(新潮文庫)には、日本初の近代的戦争である西南戦争を経て、近代国家が形成され、それを印象付けるために、靖国神社という「場所の力」が必要だったとあります。靖国の前身、招魂社には西南戦争の戦死者が合祀されましたが、それまでよりも桁違いに多い数でした。その中には、西郷側についた戦没者は含まれていません。
 最大の朝敵たる西郷隆盛を倒してのち、日本は、各地方それぞれの持つ固有のもの、地方色を犠牲にしながら、中央集権国家としての道をまっしぐらに歩んで行く。統一のためのシンボルを創出して行きながら。
 そのシンボルの一つが靖国神社だった。(p.97)
 その近代国家とは、言うまでもなく、天皇を頂点とした国家です。靖国神社についてはいろいろな意見が交わされていますが、その成り立ちからして、どこまでいっても天皇から逃れることはできません。靖国神社をめぐる問題は、A級戦犯の合祀や政治家の参拝が公人か私人かに注目が集まりますが、それらは問題の周縁部でしかありません。本質である天皇を回避しながらの議論は、ピントがぼやけたものです。
 ですから、麻生氏の発言は、賛否は当然あろうとも、問題の本質を突いた重要なものです。

 その意味で残念だったのは、昨年話題になりながらもイマイチ説得力を感じさせなかった、高橋哲哉『靖国問題』(ちくま新書)です。高橋氏は靖国信仰を「天皇その人にほかならないとされた国家を神とする宗教」(p.30)であったと、わざわざ太字で書いているにもかかわらず、その部分を深く掘り下げることなく、靖国信仰は戦死の悲しみを喜びへと変える「感情の錬金術」であったと論を進めます。高橋氏にとって、天皇を頂点とする近代国家成立と靖国神社の関係はもはや大前提で、今さら述べる必要はなかったのかもしれませんが、その部分を抜きにしては、靖国神社をめぐる本質的議論は深まりません。

 ともあれ、外務大臣が、しかも次の総理を狙う人物が、ここまで本質に踏み込んだ発言をしたのは注目に値します。ついに小泉内閣も「天皇の踏み絵」を踏んだということです。当然、安倍晋三氏はじめポスト小泉の面々も、民主党の前原代表も、この踏み絵を迫られるでしょう。「天皇抜きのナショナリズム」(私の言葉で言う「萌国心」)を声高に標榜していた人たちも同様です。今後、注視していきたい動きです。
 (せっかく天皇制は去年まででやめようと思っていたのに……)

 最後に、大事なところなので、坪内氏の著書よりもう一箇所、引用します。
 もちろんここには、一つの切断、いわば「歴史の創出」がある。だが立ち遅れた近代化の中で、国を一つにまとめ上げて、欧米の列強諸国に向って行くには、その種の「創出」は必然でもあった。日本の近代化とは、その種の「創出」の繰り返しの過程であり、その非合理を笑い飛ばすことは、たやすい。しかし私は、その非合理を、単純に否定することは出来ない。(p.108)



 

富士山静岡空港チッチキチー

カテゴリー │静岡の話題

 「おい、知っとるか?静岡県に建設中の空港の名前、『富士山静岡空港』に決まったらしいで」
 「そんなヤツおらへんやろ~。そんな名前付けたら、チッチキチーやで~」
 「いや、あったんやてホンマに」

 愛称は「富士山静岡空港」 路線誘致に積極活用(静岡新聞1月24日)
 石川嘉延知事は23日の定例会見で、平成21年春に開港予定の静岡空港(島田市・牧之原市)の愛称が「富士山静岡空港」に決定したと発表した。読み方は「ふじさんしずおかくうこう」。英語名は「Mt.FujiShizuokaAirport(マウントフジシズオカエアポート)」と表記する。

 「ホンマやがな。静岡空港のホームページも、いつの間にかタイトルが『富士山静岡空港公式サイト』になっとるがな」

 富士山静岡空港公式サイト http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/

 「間違いなくE電や南セントレア市の二の舞になりそうやな。しかも間の悪いことに、発表が、堀江逮捕の大ニュースと重なってしもうたんや。ニュースの扱いが小さくてな、話題にもなっとらんのや。静岡新聞は意地で一面の脇に載せたんやが、こらあ、静岡県民にすら浸透せえへんやろな」
 「それ、誰が考え付いたんや」
 「なんでも、静岡空港・愛称検討懇談会ってとこらしいで。公式サイトに懇談会の内容がアップされとったがな、メンバー見てみい」
 「ネーミングの素人ばっかりやがな。てっきり電通や博報堂がひねり出したとばかり思うとったんやけど、何やねん、「静岡文化芸術大学学生・ミス日本グランプリ」って」
 「先の新聞記事には「有識者による愛称検討懇談会」って書いてあったんやけどな、大学生や「静岡空港一番機へ乗る会会長」って、有識者って言うんかいな」
 「静岡の方言とちゃうか?」
 「しかもな、他の候補の名前がこんなんやったんや」
その他、お茶をアピールする「富士茶ン空港」「富士山チャッキリ空港」、静岡のシンボルカラーを冠した「オレンジ空港」などが提案されました。(同懇親会サイトより)

 「チャッキリ空港って、おもろいやんけ~。そんな名前付けとったら、静岡県民、往生しまっせ~」
 「せやから、考えようによっては、不幸中の幸いやねん。また静岡が全国に恥をさらすことになっとったんや。大惨事になるとこやったんや。さすが静岡県、東海地震に備えているだけあって、災害の備えは万全やさかいな」
 「せやけど、そんな名前、富士山静岡空港チッチキチーやで~」
 「その富士山静岡空港チッチキチーって、どんな意味やねん!」
 「意味はないけどふざけた名前や。英語で言うたら、マウントフジシズオカエアポートチッチキチーや!」
 「そんな空港、誰が使うねん!」
 「誰も使わないけどお好きなようにや。英語で言うたら、ノーバディユーズバットアズユーライクチッチキチーや!」
 「何を言うとんねん。せやけど、それを言うたら、現在建設中の第二東名高速道路かて、同じことになりそうやな。富士山高速道路とか、次郎長インター、森の石松サービスエリアとかな」
 「そんなヤツ静岡県知事以外おらへんやろ~」
 「もうええわ。やめさせてもらうわ!」


 

参加型ジャーナリズムの責任

カテゴリー │インターネット

 時間をかけて書いた長文が消し飛んでしまった!泣きたい気分です。

 書きたかったことはこういうことです。堀江氏が逮捕されたことで、彼を持ち上げたマスコミの責任はどこにいったのか、という声があります。だったら同様に、堀江氏を熱烈に応援・擁護したブロガーの責任も問われるべきだ、という内容です。
 昨年、ライブドアとLFの騒動のとき、堀江氏に批判した内容を書いたら、すぐに激しい反論が寄せられました。その他にも、まるで宗教団体の信者のように堀江氏を支持するブログも多々ありました。
 彼ら彼女らの責任はどこにいったのか、ということです。こんな体たらくだから「参加型ジャーナリズム」なんて夢のまた夢なんですよ、日本では。

 では私はどうだったかというと、実はひとつだけありました。恥を忍んで転載します。
 「掲示板の運用について」(芸能総研ANNEX2004年7月23日)
 ちなみに、このblogを運営しているlivedoorという会社は、プロ野球球団の買収で話題になりましたが、同じlivedoorのblogのなかには、livrdoorの方針に強く反対する人の意見も数多く見られます。
 自社にマイナスになるような意見も惜しみなく掲載することから考えて、livedoorは信頼のおける会社だと思っています

 恥!恥!恥!なんて恥ずかしいことを書いてたんだ!!!

 モノを知らないって、本当に恐ろしいですね。

 (下書き消去のショックから抜け出して元気になったら、また詳しく書きたいと思います)


 

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芸能問題総合研究所Journalスタート!

カテゴリー │自己紹介

 始めましての方、毎度どーもの方。静岡県磐田市に本部を置く芸能問題総合研究所主任研究員の大橋輝久です。
 このたび、諸事情でブログを移転することとなり、地元の浜松の「はまぞう」というブログサービスで再スタートを切ることになりました。なんとか「Xデー」には間に合ったみたいです。名称も「芸能問題総合研究所Journal」と変更しました。

 内容はこれまでと同じく、本館に掲載するほどもない話題を短評の形でお伝えしていきます。また、地元のサービスを利用するということで、これまで以上に当地の話題をお伝えできればと思っています。
この「はまぞう」をご覧の方は圧倒的に地元の方が多いので、ご挨拶代わりに、旧ブログで書いてきた地元・静岡県西部の話題を掲載します。お目汚しにでもなさってください。

 「芸能問題総合研究所ANNEX」より「静岡の話題」カテゴリー

 なお、ブログタイトルの「Journal」というと、新聞やテレビニュースの報道を思い浮かべる方も多いでしょうが、もともと「記されたもの」という意味で、日記や日誌にも使われます。
 このブログでは狭義の堅い「ジャーナリズム」ではなく、時事的な問題や私が考えた日々の雑感などを記していきたいと思っています。

 なお、このブログは今の所はアルファ版(試作品)ですので、内容やテンプレートなど、これからどんどん変えていきます。ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。