守秘義務は破るときは破る

カテゴリー │社会

 最近めったなことではキレないとか、丸くなったとか言われますが、昨日、ひさしぶりに怒り心頭のニュースがありました。ここまでバカにされたのは記憶にありません。各紙が報じていました。当たり前ですが、どの社も批判はしていません。

 「新聞協会、裁判員に取材呼びかけ・・・判決後に記者会見」(「読売新聞」2月27日)
今年5月に始まる裁判員制度に向け、日本新聞協会(新聞・通信・放送の141社加盟)は26日、国民に対して、取材・報道への理解や、記者会見への協力を呼びかける「裁判員となるみなさんへ」を公表した。
(中略)新聞協会は2007年5月以降、最高裁に対し、裁判員経験者の意向を尊重するという取材・報道姿勢などを説明して、記者会見への協力を要請。
 新聞協会の声明はこちら。

 「裁判員となるみなさんへ」((社)日本新聞協会)

 怒るというより笑っちゃうくらい呆れたよ(©小泉純一郎)。おまえら記者としての矜持はないのか?プロなら自分でネタ取ってこいよ!


 

おすすめ短編小説を教えてください

カテゴリー │書籍・雑誌

 まとまった時間がまったく持てず、フラストレーションが充満している大橋です。ああ、まったく本が読めない。専門書で面白いものもあるし、ヘビー級の長編小説も書店で多く見かけるけど、「積ん読」されたままになっている机上を想像すると、とてもじゃないけど買えません。仕方なしに軽いタイトルの新書を手に取って、最初の10ページで「ああ、いくら細切れの時間しかなくとも、こんなタイトル一発勝負のお気軽編集本に手を出すんじゃなかった」と後悔する毎日です。ああ、新聞や雑誌の書評コーナーとかネットのお気に入りブロガーや本好きが集まる掲示板サイトなんかで紹介されているもので、読みたいものがたくさんあるんですが。今年あと何冊本が読めるのだろうか、まだ2月だけど。どうでもいいけど、最近書店で岩波新書を目にすることって、少なくなったと思いませんか?

 そんな私ですが、ちょっとした時間の使い方を考えました。短編集や連作集を読んでいます。この頃は横山秀夫や佐々木譲の警察小説がおもしろく、しかも肩が凝らなくていいです。
 横山の短編といえば、警察小説を根底から変えた『陰の季節』があります。最近は二作目の短編集の『動機』を手にしました。テレビドラマにもなりましたので知っている人はいるでしょう。短編集は様々なア・ラ・カルトが楽しめるのですが、この本はそれが悪いほうに出てしまったかな、という感じです。いい作品はいいのですが、ちょっとな、というものもあります。せっかく横山得意の新聞記者モノもあるのだから、もうちょっと期待していたのですが。でも表題作をはじめ何本は面白く読めました。
 佐々木譲は「このミス」第一位の『警官の血』をホントは読んでみたかったのですが、とてもじゃないけどそんな時間はなかったので、泣く泣く『制服捜査』という連作を読みました。最近文庫になったものだそうです。北海道警の駐在が主人公です。制服警官である駐在は捜査権限がないのですが、その制約のなかで事件を手掛けることはなかなかの手腕でした。佐々木譲は初めてだったけど、なんとか時間を作って長編にもチャレンジしたいと思っています。さていつになるやら。

 そんなわけで、短編の愉しみを覚えつつあるのですが、古典にも広げてみようかなーなんて思っています。松本清張なんか、読んでいるようで読んでいないので、何か適切なものはないかと探しています。
 また、純文学もいいな、教科書でしか名前をしらないものも、積極的に開拓していこうかと考えています。
 ちなみに、私が過去に読んで感銘を受けたものは……、

 ・カフカ『変身』
 ・森鷗外『高瀬舟』
 ・梶井基次郎『檸檬』
 ・五木寛之『雨の日には車をみがいて』
 ・東野圭吾『天使の耳』『嘘をもうひとつだけ』
 ・藤子・F・不二夫『SF短編集』『異色短編集』『少年SF短編集』

 など。短編といえば芥川だけど、あまりピンとこないなあ。村上春樹もいくつか読んだけど、あんまり短いものはどうもなあ。悪いわけじゃないけど。まあ、好みがあるからね。

 というわけで、おすすめ短編がありましたら教えて下さい。


 

全世界的痴人

カテゴリー │政治


 「ニューヨークタイムズ」2月17日付です。

 「Minister Quits at Bad Time for Japan  Economy」

 だって。

 見事に的を射た文字化けだこと。


 

社会科学系大学受験生用模擬試験

カテゴリー │社会

【問1】次にリンクする文章には、たった一ヶ所だけ正しい箇所があります。その段落を抜き書きなさい。

 「派遣切り・「社会が悪い」は本末転倒(上)」「派遣切り・「社会が悪い」は本末転倒(下)」
 (ともにgooニュースより。原典は「voice」3月号)

【問2】「週刊東洋経済」2007年1月13日号のインタビューにおける論者の主張を10文字前後で要約しなさい。

【問3】上述の論文の論旨をまとめた上で、あなたの考えを述べなさい。

(解答例はこちら↓)



 

ラジオ・デイズ/ブログ・デイズ

カテゴリー │インターネット

 ラジオ番組に出したハガキの枚数はもう何百枚になるだろうか。ひょっとしたら、何千枚かもしれない。学校からの帰り道、近所のよろず屋で十枚単位で毎週買っては、下手くそな字を走らせ、同じよろず屋の郵便ポストに投函していた。
 番組では中高生のお兄さんやお姉さんが常連として持て囃されていた。ほんの何歳しか年が違わないのに、この人たちはヒーローだった。僕もあんなふうになりたい。ヒーローでなくてもいい、仲間に入れてもらいたい。そんな気持ちだけで、拙いハガキを書き続けた。
 ボツばかりだった。何を書いたのかさえも思い出せない。つまり、それだけしょうもないネタだったのだろう。それでも毎週、ずっと面白い(と自分では思っていた)話や、音楽のリクエストを送り続けた。
 初めて読まれたのは、映画の感想だった。ヒットした冒険映画の続編で、「(観ていて)気持ちよかった」と書いたらDJに「気持ちよかった?ポルノ映画でも観たんじゃないの」と突っ込まれた。
 賞品は何もなかった。週明け、アホな悪友が録音テープを学校に持ってきて、英語の教材視聴のためのラジカセでクラス中に聞かせた。恥を書かせてやろうと思ったらしいが、私はちょっと誇らしげだった。
 やがて、私も「常連」になっていく。そしてちょっとした陰の有名人でもあった。


 

近況

カテゴリー │いろいろ

 諸般の事情であまりPCに向かうことができず、なかなか更新できません。
 取り急ぎ、いくつかの近況を。

 ・映画「ベンジャミン・バトン」観ました。長い!途中で寝てしまった。
 もう少しコンパクトにまとめられなかったかな?いい話なのに。その割には余韻がなくて不満。

 ・小説『悼む人』読んでます。まとまった時間がなくてなかなか本に向かえず。
 重い題材なのにそんなに難しくないのでホントなら簡単に読了できるのですが。

 ・本館、そろそろ再開します。
 次のネタを温めています。

 ・またつまらないことしちゃったよ。あーあ。

 ・車窓から見える白梅と紅梅のコントラストを美しいと思えるようになりました。これもまた芸能。だんだんジジイになってるな。

 ではまた。