萌える教育再生会議

カテゴリー │政治

 本館更新しました。

 「教育再生会議第一次報告」(芸能問題総合研究所

 安倍総理肝入りの「教育再生会議」の出した報告を私なりに読み解いてみました。別名「教育再生補完計画」。とはいっても「あっち方面」は実は一度も行ったことがなくて、資料などを駆使して全部想像で書きました。

 で、紹介しなかったけど非常に気になる箇所が報告書にございまして。
 大学院教育にまつわるところです。

 「①高等教育の国際競争力強化のための「プロジェクトX」(注)」

 「※日本の教育システムは幼児教育に始まり、6-3-3-4-X制であり、Xについては専門分野により教育の年限、目的、方策は多様である。ここではXの大学院の教育を中心とした高等教育の改革検討プロジェクトを「プロジェクトX」という。」

 規範意識だとか道徳だとか徳目だとか礼儀だとかほざく連中が、平気で番組タイトルをパクることは許されるのか、オイ!

 (っていうか、大学院重点化政策にまつわる矛盾はそのままかよ。オーバードクターの増加やポスドクの就職問題には何も触れないのか!?)

 教育再生会議の報告の全文はこちらです(PDF)。


 

いつまで経っても、

カテゴリー │快適自転車ライフ

 ♪ダメなワタシね~
 (この歌を知ってる人はかなりの年配だろうな)

 いえね、昨日、映画を観てきたんですよ。疲れてずっと寝てたのですがicon07
 で、ウチの近くの駅に帰ってきたのです。
 自転車置き場にわが愛車を止めておいたので乗って帰ろうとしたのですが、近くで女性が何やらガシャガシャやってるのです。どうやら自分の自転車が他人のものと複雑に絡んじゃって取れないようなのです。
 で、ワタシはどうしたか?
 何もできず、見て見ぬ振りしてたんですね。
 若い非力な女性が悪戦苦闘してるっていうのに。

 スポークと棒状のスタンドが引っかかっているようでした。たまりかねて女性がワタシに向かって
 「手伝ってください」
とすがって来て、それで初めて手伝ったのです。
 ふたり掛かりだと簡単に外れました。
 すっかり恐縮されて、
 「ありがとうございました」
 と何度もお礼を言われたのですが、私は別のことを考えていました。

 「ああ、いじめの被害者って、こうやって追い詰められるんだな。ワタシのような傍観者が手を差し伸べてあげたら、被害者は救われるんだろうな」

 ワタシはそのとき、女性を置いて、スイスイ帰ろうかと思っていたのです。

 ♪いつまで経っても、ダメなワタシね~

 本館の次回更新はこういったことも含めて書いています。もうすぐ出来上がりますので。

 それにしても。
 もしこちらから手を差し伸べることができたら、電車男ならぬ「自転車男」になれたかもしれなかったのに。
 もったいないことをした。そういう問題じゃないか。


 

「ディパーテッド」

カテゴリー │映画・演劇・その他

 “departed” という単語の意味、知ってますか?もし知ってたら、絶対にこの映画は観に行かなかったでしょう。
 事前の宣伝ではイケメンのディカプリオとマット・デイモンがそれぞれ警察とマフィアに潜入するというスパイ映画のような印象だったのに、実際はどうかというと、もう、ストーリーが進行するにつれ“departed”の山が築かれるという・・・。私、こういうの、耐えられないのですよ。正月最初に観た映画ですが、真っ暗な気持ちで映画館を後にしました。
 悪くない映画なんですよ。私は元になった映画「インファナル・アフェア」を観ていないので比較しなかったからだと思いますが、ネットでの映画評で読む酷評とはやや異なる感想を持ちました。
 ただね、これは好みの違いだけだと思うのですが、やっぱりこういう映画はあんまり好きじゃないですねー。撃って、撃って、殺して、殺して、って。

 映画の好みで思い出したのですが、学生時代のゼミ形式の授業で、アメリカ人が選んだ名画リストにイギリス人が立腹したなんて新聞記事を誰かが資料に使ったのです。
 その記事自体はあたりまえのものでつまらないのですが(だって日本だったら黒澤、小津作品とか寅さん、ゴジラが上位に入るに決まってますから)、白けた時間を埋めるため先生が「この映画を観たことがある人、手を挙げて」ってリストを読み上げ学生に挙手させたのです。そしたら3つのグループにはっきりと分かれたのです。
 具体的な作品は忘れたのですが、だいたいこんな感じです。
 まずは「ゴッドファーザー」「スター・ウォーズ」「地獄の黙示録」などを観たという学生。
 つぎに「風とともに去りぬ」「ティファニーで朝食を」「ゴースト ニューヨークの幻」あたりのラインナップ(私はこのグループ)。
 そして、まったく観ていないという人たち。
 完全に3つに分離されました。これには先生も驚いていました。

 私が誰が何を観てどう思おうが勝手だと思っている根拠のひとつはこのときの経験にあります。自分が嫌いな作品にだってファンや信者がいる(かもしれない)、だからなるべく食わず嫌いとか偏見はやめよう、と思っているのです。
 べつに 30過ぎのオヤジ 永遠の17歳が「NANA」が好きだっていいじゃん。ねえ。

 でも「ニュー・シネマ・パラダイス」は嫌いだなんて書いたら映画マニアから袋叩きに遭いそうだなぁ・・・。


 

納豆島からの手紙

カテゴリー │社会

 以下は実際に起こった出来事を大幅に脚色したフィクションである。
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〈1月某日〉
「おい、何か変だと気付かないか?」
「いえ、特に」
「そうか、気のせいかな」
「どうかなさったのですか?」
「うむ、妙に納豆の売れ行きがいいのだ。データにはまだ現れていないが、まとめ買いする人もいる。しかも若者が」
「いいことじゃないですか」
「不自然なのだよ、売れ行きが」
「そうですか、だったらちょっと調査してみます。でも、気にしすぎじゃないんですか?」


 

ただ自分が忘れないために

カテゴリー │いろいろ

 昨日の夜からずっと起きてます。ちょっと眠くてシンドイです。
 12年前の昨日から今日にかけても徹夜していて、でも平気だったのに。
 年を食ったってことかな?

 ちょうど12年前の1月17日午前5時46分にも、同じように、寝ないで本だかマンガか読んでいて、そのまま学校(しかも体育の授業)に行くつもりだったのです。
 そこにあの地震があったんですね。
 あわてて頭を保護するために布団をかぶりましたが、幸い私にも家屋(といってもボロい文化住宅)にも影響はありませんでした。
 その後、行きつけの喫茶店に行ってコーヒーを飲みながらテレビを観てたのです。
 そこには針金細工のようにグニャグニャに曲がった阪急電鉄の線路が映し出されていて……。

 それが、6000人以上の死者を出した大災害のほんの序章でした。

 去年の今日も同じようなことを書いて、また今年も同じことを書いて。
 たぶん来年も同じことを書きます。
 再来年も、もっと先も、ずっと書き続けます。
 ただ、自分が忘れないために。

 改めて、黙祷。


 

だまされてはいけない

カテゴリー │放送

 昨日(日付的には一昨日に配信)のニュースなのですが……、

 「菅総務相、「情報通信省」構想を表明」(14日、産経新聞〈共同通信〉)
 インド訪問中の菅義偉総務相は13日夜、滞在先のチェンナイで同行記者団に対し、総務省、経済産業省、文部科学省、内閣府の情報通信担当部局を統合した「情報通信省」(仮称)を創設する構想を明らかにした。
 こんなバレバレの情報統制政策をぶちあげるなんて、官邸の広報機能はどうしちゃったんだろう。
 これまでの安倍氏の著書や発言、行動から見える情報政策や総務相のNHKへの命令放送のいきさつから考えると真意は簡単に読めるのに。
 そもそも、どうして「省」なの?政府じゃなく、アメリカのFCCのような独立した組織にしないの?
 それでもコロッと賛成してしまう人がいるんだよな。インターネットやケータイだって「情報通信省」の管轄に入ってしまうのに。そうしたらネットユーザーなんて木っ端微塵だよ。2chやブログで陰口叩いていた人なんてイチコロですよ。

 気をつけよう 甘い言葉と情報統制。


 

電凸のやり方教えます?

カテゴリー │インターネット

 インターネットに「電凸」(デントツ)という言葉があります。主に、気に食わない企業や団体などに電話やメールをして、ことのあらましや見解を問いただしたり、抗議の意を伝えることを指すようです。そんな人はネットの発展以前から多くいましたが、ネット社会での特徴は、電話でのやりとりを録音してアップロードするところにあり、また目的の達成ではなくその過程を面白がることにあるようです。
 私はそういう人の気持ちがよくわかりません。大企業、特に抗議電話が殺到する在京マスメディアでは、顧客担当の電話受付は主にアルバイトや派遣社員、また若手社員や出世ルートから外れた人が担当します(と思う。私はいくつかの事例しか知らないけれど)。もちろん、応答マニュアルや想定問答集もあるでしょうから特別な事実は出てこないでしょう。
 窓口を疲弊させて担当者がノイローゼになっても、大組織では代わりはいくらでもいます。ならば彼らのような、いわば組織のなかでの「弱者」をいたぶって、何の得になるのか。
 もうひとつ、効果が何もないことです。これまでの事例を考えればわかります。ネットユーザーが大騒ぎしても、東芝が倒産しましたか?avexがつぶれましたか?○○議員が落選しましたか?何も変わっていないのです。これを一般的な言葉で「マスターベーション」と言います。
 マスターベーションにも快楽はあるのでしょうが、もうちょっと建設的・発展的な方向で考えてみたらいかがですか?よっしゃ、私が自らの経験をもとに、「電凸」の方法を伝授しましょう。


 

クズどもに捧げるエレジー

カテゴリー │インターネット

 もう旧聞に属する話となってしまいまいたが、ネットで知人が大いに憤っていました。きっかけは、毎日新聞が今年の正月にかなりの力を入れて始めた「ネット君臨」という特集の記事です。

 「ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」」

 この騒動は以前から知っていました。難病で多額の手術資金が必要な両親が募金運動を始めたものの、ネットユーザーがなぜか過敏に逆反応してメッタクソにこき下ろしたという事例です。「死ぬ死ぬ詐欺」とまで言われているようです。
 知人は毎日の記事を参考に、当該サイトをいくつも漁り、子どもを助けたいという親の気持ちを踏みにじる奴らは最低だ、と怒りを顕わにしていました。私も同意見ですが、ちょっとだけ彼とは違う視点を持っています。

 以前のブログで少しだけ書きましたが、私もほぼ同様の募金運動にほんの少しだけ関わったことがあります。静岡県内にお住まいの方なら覚えていることでしょう。移植手術が必要な高校生のために、同級生らが募金運動をしたということです。新聞やテレビでも大きく取り上げられました。私の職場にも患者の友達が来て、当時の上司の独断・即決で募金箱が置かれました(詳しくはこちらを参照)。
 そのときも「2ちゃんねる」で当該トピックスをざっと閲覧しました。今回ほどではないものの、汚らしい言葉が並んでいました。
 結果はどうだったか?
 目標金額6000万円をはるかに超える9000万円が集まりました。
 職場の募金箱には、一万円札や千円札も入っていました。
 そして移植手術は成功しました。ヴァーチャル社会でクズどもが何を言おうが、現実では無力でした。
 今回のケースも、同じ結果になると思っています。


 

ナンノ切手

カテゴリー │いろいろ


 デパートをうろついていたら、古銭・切手の即売会をやっていて、グレナダ政府が1988年に発行した南野陽子の切手を発見し、衝動買いしてしまいました。
 小国の中には郵趣マニアのために切手を印刷・発行して外貨を稼いでいるところが多く、カリブ海沖の島国グレナダもそのうちのひとつです。当時は南野陽子の絶頂期で、日本人が外国の切手のデザインに使われるのは大変珍しいと一般メディアでも話題になりました。私は当時は中学生で、誰しもが(たぶん)やった(であろう)切手収集ごっこも卒業したので興味はなかったのですが、それでもなんだか昔の自分に会ったようで、懐かしいものがあります。
 お値段は420円(税込)。オークションサイトを検索すると、もっと高値が付いていましたが、まあこんなものでしょうね。本来コレクションの価値は客観的な値段じゃなくて、主観的な思い入れですからね。


 

谷口さんハァハァ(*´Д`)

カテゴリー │書籍・雑誌

 昨年の終わり頃からどこの雑誌の書評欄でも大絶賛されていた佐藤多佳子『一瞬の風になれ』(講談社)全3巻を読了しました。本当は去年のうちに読んでしまうはずだったのですが、忙しかったことに加えて、ひとつひとつの光景、会話、感情をじっくり味わいながら堪能したため、年を越してしまいました。
 陸上に打ち込む高校生の3年間を丁寧に、そして軽やかに描いた青春小説です。なんていうか、ここまで一点の汚れもない鮮やかな青春モノって、生まれてから何本あっただろうか。小説だとヘッセとか、氷室冴子の『海が聞こえる』とか、音楽なら爆風スランプとか、ゲームだと「ときめきメモリアル」とか、それくらいしか思い浮かびませんよ。

 主人公は特別な能力を持つわけでもなく、ちょっとスポーツができるだけの、どこにでもいそうな高校生です。舞台も神奈川県の公立高校で、名門運動部でもなんでもありません。その主人公が、努力して成長し、友情を育み、恩師やライバルとの出会いがあり、ほのかな恋愛感情も芽生えていきます。
 周囲の人も、天才肌の親友に雲の上の存在である兄、調子のいいクラブメイト、厳しくとも親しみのある顧問の教師、憧れの先輩など悪人が登場しません。スポ根モノのような苦しさも、運動部に付き物のシゴキや陰湿ないじめもなく、カラッとした明るい小説です。それでいて、残酷な現実も身も蓋もなく書かれています。終わるときにはすべてが終わる、と。
 スポーツをテーマとした小説としては相当な優れものです。直木賞の候補になったのもうなづけます。というかぜひ受賞してほしいものです。スポーツの好きな人はもちろんですが、嫌いな人も陸上競技に関心のない人も、ぜひ読んでください。あさのあつこ『バッテリー』全6巻(教育画劇・角川文庫)と並んでオススメです。

 ちなみに、小説の舞台のひとつに、当地・磐田市がちょっと出てきますので、静岡県西部の方はなおさら読んでみてください。



 

なぜ新年から忙しいのだ?

カテゴリー │いろいろ

 新年からなぜか猛烈に忙しい日々を送っています。
 バーゲンにも初詣にも行けず、正月番組で唯一楽しみな箱根駅伝も見られず、年末年始に読みたいと思っていた小説も途中までしか読んでなくて(すっごいいい小説です。いつか紹介したいと思っています)、それどころか近所の書店やレンタルビデオ屋すらご無沙汰です。
 そこで業務連絡です。関係各位から年賀状をいただいたのですが、たぶんしばらくは返事を書けません。非礼極まりなくて申し訳ございませんが、気長に待っていてください。今月中にはなんとか時間ができると思います。

 あ、それから、昨年末に本館に突っ込んだ原稿がありますので読んでみてさい。

 「「芸能」の終わり、またははじまり(下)」(芸能問題総合研究所

 めでたい新年にはふさわしくない内容ですけどね。

 あー、もう少ししたら休みが(少しだけ)もらえるから、酒飲んで映画観て買い物するぞ!それまでのガマンだー。
 夜食は吉野家です。



 

今日は何年何月何日?

カテゴリー │いろいろ

 新年明けましておめでとうございます。
 さて、今日は何年何月何日?

 答えは……、

 皇紀四九七八日
 十四年八月十八日
 (旧二〇〇七年一月一日)

 です。

 なんだこれは?どうして「皇紀」が「日」になってるんだって?

 だって、この人がそう言ってるんだもん!

 参考・こちらのページより算出。それにしても新年から濃いネタだなぁ。

 (追記)
 こちらのページより計算すると違う日になるんですが。
 この人の一年は365日ではないんだろうな、たぶん。