画竜点“声”を欠く

カテゴリー │音楽


http://www.youtube.com/watch?v=pVfDEdCRf5M&feature=related

 違うんだよなぁ。全然違うんだよなぁ。

 何がゴーイング・アンダー・グラウンドだ。
 裏事情はなんとなくわからなくもないけど。
 平成版「ヤッターマン」に激怒した人たちの気持ちがよく理解できます。


http://www.youtube.com/watch?v=UuMG7NbwmMY&feature=user

 これじゃなきゃ、ね。

 ダウンロード:http://mora.jp/artist/80307744/83132173/ (ソニーだからiPodでは聞けないのね。)


 

実質値上げ

カテゴリー │静岡の話題

職場で頂いたうなぎパイですが、どう見ても以前より小さいなあと、口々に言っておりました。
こういうのを「実質値上げ」といいます。




 

チャータースクールの今?

カテゴリー │書籍・雑誌

 まったく期待せずに手に取った本が、実は掘り出し物だったということはしばしばある話です。今回紹介するのもそんな一冊です。ノンフィクションライターの林壮一氏による『アメリカ下層教育現場』(光文社新書)です。
 林氏はひょんなことからカジノの街リノのチャーターハイスクールの講師に就任します。生徒は低所得の母子家庭で育ったり、里親に育てられたり、刑務所を出たり入ったりを繰り返す親に育てられ、生徒も時給何ドルで働いている人もいます。学校の場所も麻薬の売人がうようよしており、護身用に銃を持つ生徒もいます。
 そこに乗り込んだ元プロボクサーの著者は、クラスの建て直しを試みます。さしずめアメリカ版「スクール・ウォーズ」です。ただひとつ、山下真司と決定的に異なるのは、落ちこぼれ生徒を救うことを投げ出してしまうことです。

 著者が講師をした「レインシャドウ・コミュニティー・チャーター・ハイスクール」は、公立高校に通えない生徒が仕方なく通うところです。退学したり授業をサボる生徒も多くいます。日本では「教育困難校」なんて呼ばれているところでしょうか。著者みずから
「私はどんなことをしても、自分の息子をこんな学校にはやりたくないと感じた」
「「シエラ・ビスタ・エレメンタリー・スクール(引用者注・著者が後にボランティアをした公立初等学校)から、レインシャドウ・コミュニティー・チャーター・ハイスクールに進学する子を出してはならないと思っています」」
 と書くくらいですから。
 私はこの実情に驚きました。


 

ヒマネタ

カテゴリー │いろいろ

 どうでもいいけど不思議に思った記事。

 「旅行者の3人に2人、機内での性行為に関心」(「MSN産経ニュース」1月21日)
[キャンベラ 21日 ロイター] オーストラリア人旅行者の3人に2人が、飛行中の機内で性行為をしたことがある、もしくはしてみたいと考えていることが、21日発表されたトータルトラベル・ドットコムの調査結果で明らかになった。(以下略)
 ……どうやってやるんだろう?

 元記事はこちら。英語の勉強にどうぞ。


 

目を閉じながら観た映画

カテゴリー │映画・演劇・その他

 立て続けに二本の映画を観ました。

 まず「アース」。予想していたとおり、途中で寝てしまいました。「ディープ・ブルー」のBBCドキュメンタリーグループが製作し、ベルリン・フィルの音楽なのだから、快眠に誘うのは当然です。
 こりゃ、すごいです。よくこんな映像が撮れたものだと思います。自然の偉大さを有無を言わさず体感させる迫力があります。残酷なはずの捕食シーンも、何の違和感なく観られます。ただ、ね……。
 いま、大自然の素晴らしい映像を見させられたら、誰もが連想するのが、地球を扱ったもうひとつの映画、「不都合な真実」です。ゴア氏の地球環境破壊のリポートを観た後では、「ディープ・ブルー」のときのように「ああ、美しい映像だ」と呑気な感想を持てません。「この素晴らしい地球が、温暖化やその他によって破壊されそうになっている。氷山が溶けたら画面のシロクマも生活できないんだな」と不安を覚えてしまいます。百の言葉よりも120分の映像のほうが雄弁に語ります。
 それで終わればいいのですが、「アース」は終幕近くに、ナレーターの渡辺謙が、地球温暖化について啓蒙的なお説を述べるのです。これが屋上屋を重ねるというか、食傷気味というか、興ざめです。物言わぬ故に強烈なメッセージ性を持つ映画が、学校で観させられる人権啓発映画などの教育映像のレベルまで落ちてしまうのです。
 渡辺謙が悪いわけではありません。余計な言葉なんかいらないのです。映画なのだから、言葉でなく映像で語ればいいのです。道徳的結末を押し付けることさえなければ、「不都合な真実」とセットで強い説得力を持つ名社会派映像になったのに、と残念な気持ちです。

 そして、もうひとつの映画が、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の話題作「スウィニー・トッド フリント街の悪魔の理容師」です。ミュージカルを映画化したものです。
 19世紀のロンドンですから、産業革命で発展し、社会が腐敗し貧富の格差が拡大した都市が舞台です。ロンドンという設定も切り裂きジャックなど猟奇や幽霊などの伝説が残るミステリアスな舞台です。登場人物が抱える人間という存在が持つ闇と不条理と矛盾が掘り下げられている、作品として深さを持つ秀作です。ジョニー・デップの演じる煮えたぎる感情を抑えた冷酷な理髪師がカッコいいです、の・で・す・が……。
 私、刃物がすごく苦手なのです。怖いのですよ。ですので肝心の場面で目をつぶってばかりいました。あー、どんなにいい映画だって、観たくないなー。もう当分床屋さんには行けないよー。そんなことを思いながら家に帰ると夕食は肉でした。全部平らげてしまった私もまた、不可解な人間なのです。


 

いつもと同じ朝

カテゴリー │いろいろ



書くことが大事、だと思います。

13年前の、1月17日午前5時45分までだって、こんな、今日と同じような朝だったのですから。


 

スミス都へ行かない

カテゴリー │映画・演劇・その他

 お勉強モードとか言っておきながらDVDを借りてきました。昨年話題になり、世界各地の映画祭で爆笑を誘った想田和弘監督のドキュメンタリー映画「選挙」です。NHKで最近特集したので観た人もいるでしょう。2005年、小泉郵政選挙後、神奈川県川崎市議会議員宮前区補欠選挙という地味な選挙で、平凡な40歳の切手コイン商、山内和彦氏が自民党公認候補として立候補しました。その選挙戦に迫った「観察映画」(監督の言葉)です。
 内容は、一言で言うと「スミス都へ行かない」。なんというか、ここまで登場人物が醜い映画は、フィクション・ノンフィクション含めて初めてです。

 山内氏(通称「山さん」)は自民党候補者公募に応じ、落下傘候補として縁もゆかりもない川崎市宮前区でドブ板選挙をします。自民党の県議や市議の言われるままに電信柱にすら頭を下げ、幼稚園や老人会の運動会に行っては挨拶をして、ラジオ体操を一緒に踊ります。奥さん(「妻」は選挙では禁句らしい)もウグイス嬢になって子どもたちに声をかけます。なお、「家内」はいいのです。前に「お」を付けると「おっかない」になるから・・・、これ、一応、ギャグです。これで笑える人たちを相手にするのです。
 この「山さん」を担いだ議員先生や党職員、動員をかけられたボランティアのオジサン・オバサンが自分の利益しか考えてなくて、もうひどく下品な顔つきです。私も研究対象として選挙の現場に行きますが、こういう連中はよく目にします。あまり親しくなりたくないとつくづく思います。
 第一、「山さん」は次の選挙では落選が確実です。この回は補選だったから自民党他陣営が応援してくれたけど、次回の市議選では応援してくれた人たちがすべて敵になるのですから。
 そのなかで「駒」として翻弄される「山さん」と奥さんだけにさわやかさを感じます。

 この映画のもうひとつの見どころは、豪華な俳優陣です。小泉純一郎、川口順子、石原伸晃、荻原健司、橋本聖子、他各氏。特に、稀代のトリックスター小泉氏との共演は見ものです。同じ壇上にも上げてもらえず、辛うじて名前を書いた垂れ幕をかけてもらえるだけでも頭を下げる場面は涙を誘います。

 その「山さん」ですが、昨年の統一地方選挙で落選を待たずして不出馬という英断をしました。本人のブログを見ると、お子さんや食事のこととか、平成版「ヤッターマン」のことなんか書かれていて、奥さん共々本当に普通のひとなんだな~、って思います。
 まあ、他の連中が異常だってだけなんですがね。

 昨年は選挙がたくさんあって、作中の登場人物に似た人をたくさん見てきました。今年も総選挙が予想されています。
 ちゃんとした顔つきをした、マトモな人物や政党を選ぼうと改めて決意しました。


(追記)
 一部記述を変えた箇所があります。


 

ふり向くな君は美しい

カテゴリー │静岡の話題

藤枝東が準優勝 全国高校サッカー選手権
【全国選手権決勝】流通経大柏に0-4 遠いゴール プレスに屈す
(ともに「静岡新聞」1月15日付)

 遅くなったけど、藤枝東高校の諸君、準優勝おめでとう。
 準優勝ってことは、まだ上があるってことで、成長する来年が楽しみです。
 胸を張って帰ってきなさい。370万の静岡県民がスタンディングオべーションで迎えます。

 サッカー王国再興のパスは出された。
 来年はどこがボールを受けるのか。
 そして、ゴールを決めるのはどこか。

 イヤなところも多い県だけど、来年の正月までは静岡県民でいよう、と思いました。


 

お勉強モード

カテゴリー │いろいろ

 今年に入って突如、「お勉強モード」に突入してしまいました。テレビや娯楽小説なんか見てるヒマがあったら参考書を開くなんていう、高校時代以来の生活をしています。追い込みの受験生の諸君、体調に気をつけて、共に頑張ろう!

 ……といいましても私の場合、本番はずっと後でして、かなりのロングスパンになります。仕事と趣味(芸能総研の活動を含む)とそれぞれにボチボチやっていきますが、これまで以上に更新が遅れるでしょう。どーもすんません。
 まあ、何かあったらつまらないこと書いていきますので、時々は読んでね。

 というわけで、今日も高校サッカーはスルーします。本当は、私が見たら負けるというジンクスがあるから見たくないだけですが。果報は寝て待て、といいますから、今日の夕方のニュースを楽しみにしています。

 明日のスポーツ新聞一面が藤色一色に染まりますように。ガンバレ、サッカー王国静岡!


 

『広辞苑』第六版入荷ゼロ

カテゴリー │書籍・雑誌

 ……だそうです、ウチの近くの書店では。

 あんな重いもの、遠くの書店にまで買いに行けるか。
 (私は車に乗れず自転車と電車で通勤してます)

 地方の商店がバタバタ潰れていくわけだ。
 こうやってAmazonの一人勝ちが続いていくんだな。


 

「聖地巡礼」まとめました

カテゴリー │映画・演劇・その他

 松の内が明けないうちになんとか書こうと思って出来ず、今ごろになって本館更新しました。あーあ、悠長に「のだめ」なんか観てるんじゃなかった。

 「芸能総研レビュー―「聖地巡礼」のすすめ」(芸能問題総合研究所

 昨年にこのブログで取り上げた「聖地巡礼」(平たく言えばロケ地めぐり)についてまとめたものです。

 今回のことは短期的にはごくまれに見る成功例です。ですので、たまたまうまくいったというだけなのですが、それでも自治体としては学ぶべきことは多くあります。単純にマネをしろ、ということではなくてね。

 それにしても、返す返すも残念なのは、浜松市です。Wikipediaにまで書かれちゃってるんだもんなー。恥ずかしいよなー。

 作品の舞台は浜松城公園のすぐ近くで、自転車ですぐ行けるような距離なのですが、もしこれがアニメやマンガでなかったら、たぶん違っていたでしょう。
「山岡壮八の『徳川家康』の大ファンで、三方原の古戦場を写真に撮ってインターネットで公表しているんです」
 だったら、好意的な反応だったはずなのに。せいぜい、
「そうですか、でも、民家なので、あまりプライバシーの侵害にならないようにお願いします」
「子どもを狙った犯罪が多発しているので、なるべく子どもたちは写さないでくださいね」
 といった程度だったはずです。

 これ、オタクがどうとかいう話ではないです。前の市長が「もてなしのまち浜松」をキャッチコピーにしていて、浜松駅前にも堂々と書いてあるのですが、ホスピタリティ(もてなしの心、などと訳されることが多い)が根付いていないばかりか、他者に対して排他的になっています。勤務先が浜松で母方の実家も浜松という「半・浜松人」の私としては、悲しい。

 毒にも薬にもならない凧の映画なんか作らなくてもいいから、他者を受け入れるホスピタリティを涵養してほしい、と願います。

 参考 2007年11月11日のエントリー「聖地巡礼大歓迎です


 

オメデタイ石炭業界の話

カテゴリー │放送

 消費者無視の業界内部の競争に明け暮れて、業界や市場そのものが縮小していた、なんてことに、心当たりはありませんか?

 馴染み深いところでは、小売業界があります。少し前から百貨店の再編が進んでいますが、老舗の暖簾にあぐらをかいた結果、高級志向の消費者がブランド直営店やセレクトショップに向いてしまい、対応が遅れたという面があります。総合スーパーだってそうです。安かろう悪かろうの商売を続けた挙句にユニクロやしまむら、ディスカウントストアやドラッグストアに客を奪われています。第三次産業でなくとも、同じことではないでしょうか?いまどき石炭会社で「当社は業界第一位!」なんて喜んでいるところはあるでしょうか?

 バーゲンのために静岡市中心部の通りを歩いていたら、ケータイ会社か東京モーターショーのキャンギャルと見間違うような衣装を身に付けた若い女性たちが、いかにもやる気のなさそうに道行く人に何か配っていました。ティッシュペーパーかと思ったらどうやら違って、「祝・視聴率三冠王」とか書かれたノベルティグッズでした。
 その放送局ではなくキー局の話だろう、とか、アンタのところの自社制作番組はいくつあって視聴率は何パーセントなんだ、とか、県や経済界の意向ではない独自の報道をどれだけできているのか、とか、そういう突っ込みどころはどうでもいいんです。
 いま、いったい若年層のどれだけがテレビを観ているのか、その会社の人は知っているのでしょうか?

 若い美容師さんや飲み屋のお姉さんとテレビの話をして場つなぎできたのは今は昔。職場の若い人たちと意思疎通を図ろうとテレビドラマやお笑いタレントの話を振ってみても、興味のなさを露骨に示される若オヤジの悲しさを放送局の人たちはご存知なんでしょうか?えっ、そんなこと知るかって?ごもっともですけど。

 お正月にふさわしい、オメデタイ風景を見させてもらいました。これじゃ炭焼き小屋じゃなくて炭鉱ですね。


 

年頭所感・今年のおみくじから

カテゴリー │いろいろ

 今年最初の朝は快晴で、初日の出を拝めたのはずいぶんと久しぶりでした。ピリリとした冷たさが肌に凍みます。天気予報では寒気が入り込み厳しい冷え込みだと聞いていましたが、冬ならばこれくらいの寒さは昔は当たり前だったような気がします。

 近くの神社へ自転車を飛ばし、手水で手を洗い口をすすぐと、一段と気が引き締まる思いがします。パンパンと拍手を叩き拝んだあと、おみくじを引いたら大吉でした。よかった、よかった。「悠仁親王がどうたら」って書いてあった掛け軸さえ目に入らなければ、最高の気分だったんですがね。人のガキの成長なんてどうだっていいや。ワンパクでもいい、たくましく育て、ってだけです。

 占いもおみくじも信じず、人からもらった神社のお札も何の躊躇もなくゴミ箱に捨てる私ですが(このことをある人に行ったらドン引きされた。あんなのただの紙じゃん)、遊びとしてはまあまあ楽しみます。言うまでもありませんが、結果がよかったときだけです。
 このブログでも書きましたが、昨年の終わりごろにある有名な神社に参拝し、おみくじを引いたら凶でした。翌日、別の意味で有名な神社へ「巡礼」に行き、前日のことをなかったことにしておみくじを引いたら大吉でした。もちろん、そちらを信じています。
 ということで、二年連続で大吉なので、縁起のいいことこの上ないわけです。えっ、去年の初詣で?忘れました。

 そんなおみくじですが、神社に結び付けてきたので内容は忘れました。本当はいい結果だと持って帰るものですが、置き場所に困るのですよ。でも、ぶっちゃけ、“何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ”といった、マラソンの高橋尚子が恩師に言われた言葉と同じような内容でした。
 単純な、手垢の付いた文言だけれど、真理でもありますね。今年も、あせらず、腐らず、やっていきますのでよろしくお願いします。