2007年01月10日03:10
クズどもに捧げるエレジー≫
カテゴリー │インターネット
もう旧聞に属する話となってしまいまいたが、ネットで知人が大いに憤っていました。きっかけは、毎日新聞が今年の正月にかなりの力を入れて始めた「ネット君臨」という特集の記事です。
「ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」」
この騒動は以前から知っていました。難病で多額の手術資金が必要な両親が募金運動を始めたものの、ネットユーザーがなぜか過敏に逆反応してメッタクソにこき下ろしたという事例です。「死ぬ死ぬ詐欺」とまで言われているようです。
知人は毎日の記事を参考に、当該サイトをいくつも漁り、子どもを助けたいという親の気持ちを踏みにじる奴らは最低だ、と怒りを顕わにしていました。私も同意見ですが、ちょっとだけ彼とは違う視点を持っています。
以前のブログで少しだけ書きましたが、私もほぼ同様の募金運動にほんの少しだけ関わったことがあります。静岡県内にお住まいの方なら覚えていることでしょう。移植手術が必要な高校生のために、同級生らが募金運動をしたということです。新聞やテレビでも大きく取り上げられました。私の職場にも患者の友達が来て、当時の上司の独断・即決で募金箱が置かれました(詳しくはこちらを参照)。
そのときも「2ちゃんねる」で当該トピックスをざっと閲覧しました。今回ほどではないものの、汚らしい言葉が並んでいました。
結果はどうだったか?
目標金額6000万円をはるかに超える9000万円が集まりました。
職場の募金箱には、一万円札や千円札も入っていました。
そして移植手術は成功しました。ヴァーチャル社会でクズどもが何を言おうが、現実では無力でした。
今回のケースも、同じ結果になると思っています。
「ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その1) 難病児募金あざける「祭り」」
この騒動は以前から知っていました。難病で多額の手術資金が必要な両親が募金運動を始めたものの、ネットユーザーがなぜか過敏に逆反応してメッタクソにこき下ろしたという事例です。「死ぬ死ぬ詐欺」とまで言われているようです。
知人は毎日の記事を参考に、当該サイトをいくつも漁り、子どもを助けたいという親の気持ちを踏みにじる奴らは最低だ、と怒りを顕わにしていました。私も同意見ですが、ちょっとだけ彼とは違う視点を持っています。
以前のブログで少しだけ書きましたが、私もほぼ同様の募金運動にほんの少しだけ関わったことがあります。静岡県内にお住まいの方なら覚えていることでしょう。移植手術が必要な高校生のために、同級生らが募金運動をしたということです。新聞やテレビでも大きく取り上げられました。私の職場にも患者の友達が来て、当時の上司の独断・即決で募金箱が置かれました(詳しくはこちらを参照)。
そのときも「2ちゃんねる」で当該トピックスをざっと閲覧しました。今回ほどではないものの、汚らしい言葉が並んでいました。
結果はどうだったか?
目標金額6000万円をはるかに超える9000万円が集まりました。
職場の募金箱には、一万円札や千円札も入っていました。
そして移植手術は成功しました。ヴァーチャル社会でクズどもが何を言おうが、現実では無力でした。
今回のケースも、同じ結果になると思っています。
ネットで悪く書かれることは、嫌なものです。私も少しだけですが経験があるのでよくわかります。
ただ、ネット掲示板に特定すると、痛くも痒くもありません。数年前ならともかく、いまどき「2ちゃんねる」を書き込む奴なんてほんの少数ですし、書かれても、だからどうしたというだけです。注目しているのはせいぜい「J-CAST」程度です。
私は実社会では、多くの人に名前も顔も知られる仕事に就いています。芸能人やスポーツ選手、政治家、大企業の社長などとは比較になりませんが、それでも歩いていて指を指されることもあります。私と接した人の中には不快な思いをされる方もいらっしゃることでしょう。ネット掲示板に書いて憂さを晴らそうとしても文句は言えません。
私の職場に来られるお客様は教養がある方ばかりなのでそんな哀れな方はいませんし、私も仕事がらみで書かれたことはありません。ですが、同僚や同業者で書かれた人が何人もいます。
そういう人たちはネット掲示板をどう思っているのか?
これが、実は何とも思っていないのです。
誰も気にしてはいないのです。
そんなものです。
ネットは現実に影響を及ぼしません。少なくとも今は、日本の権力構造の中にネチズンは入っていません。だから私は匿名でネット掲示板にも書きませんし、デイトレードもやりません。オーマイニュースの市民記者なんて興味もありません。いい記事が多くなってきたら読むかも知れませんが、それでもその記事を参考に何か行動を起こそうなんて思わないでしょう。
だから、冒頭のネットでの知人の意見と根本的に違うのは、クズは放っとけ、相手にするなということです。クズがどれだけ集まっても巨大なクズが生まれるだけで、クズ処理場の管理人が管理責任を放棄し実質的に逃亡しているのなら、悪臭を放つクズ置き場には近寄らないことです。善意でクズ処理を個人でしたいのかもしれませんが、はっきりいって無駄なことです。
以前ネットで中傷されたと書きましたが、それをきっかけにネットについての資料をいくつも読みました。友人・知人からもアドバイスを受けました。
そのひとつに、小谷野敦の『すばらきし愚民社会』(新潮社)がありました。内容は門外漢にとって難しいものでしたが、ネットについての結論で、「笑われることを恐れるな」というようなことが書いてあり、その一文に大いに励まされました。
しょせんクズどもは何もできない奴らです。というより、何もできないからこそ匿名で寄り添って慰撫しているのです。そんなの相手にしても、仕方がありません。
それでも、ちっぽけな正義感を振りかざしたい人たちはどうすればいいのか?
たぶん、次回に書きます。
ヒントは、こちらの拙文です。
ただ、ネット掲示板に特定すると、痛くも痒くもありません。数年前ならともかく、いまどき「2ちゃんねる」を書き込む奴なんてほんの少数ですし、書かれても、だからどうしたというだけです。注目しているのはせいぜい「J-CAST」程度です。
私は実社会では、多くの人に名前も顔も知られる仕事に就いています。芸能人やスポーツ選手、政治家、大企業の社長などとは比較になりませんが、それでも歩いていて指を指されることもあります。私と接した人の中には不快な思いをされる方もいらっしゃることでしょう。ネット掲示板に書いて憂さを晴らそうとしても文句は言えません。
私の職場に来られるお客様は教養がある方ばかりなのでそんな哀れな方はいませんし、私も仕事がらみで書かれたことはありません。ですが、同僚や同業者で書かれた人が何人もいます。
そういう人たちはネット掲示板をどう思っているのか?
これが、実は何とも思っていないのです。
誰も気にしてはいないのです。
そんなものです。
ネットは現実に影響を及ぼしません。少なくとも今は、日本の権力構造の中にネチズンは入っていません。だから私は匿名でネット掲示板にも書きませんし、デイトレードもやりません。オーマイニュースの市民記者なんて興味もありません。いい記事が多くなってきたら読むかも知れませんが、それでもその記事を参考に何か行動を起こそうなんて思わないでしょう。
だから、冒頭のネットでの知人の意見と根本的に違うのは、クズは放っとけ、相手にするなということです。クズがどれだけ集まっても巨大なクズが生まれるだけで、クズ処理場の管理人が管理責任を放棄し実質的に逃亡しているのなら、悪臭を放つクズ置き場には近寄らないことです。善意でクズ処理を個人でしたいのかもしれませんが、はっきりいって無駄なことです。
以前ネットで中傷されたと書きましたが、それをきっかけにネットについての資料をいくつも読みました。友人・知人からもアドバイスを受けました。
そのひとつに、小谷野敦の『すばらきし愚民社会』(新潮社)がありました。内容は門外漢にとって難しいものでしたが、ネットについての結論で、「笑われることを恐れるな」というようなことが書いてあり、その一文に大いに励まされました。
しょせんクズどもは何もできない奴らです。というより、何もできないからこそ匿名で寄り添って慰撫しているのです。そんなの相手にしても、仕方がありません。
それでも、ちっぽけな正義感を振りかざしたい人たちはどうすればいいのか?
たぶん、次回に書きます。
ヒントは、こちらの拙文です。