2011年03月21日10:53
普段通りの生活をしよう≫
カテゴリー │社会
通勤途中にある家では、最近珍しく、祝日に日の丸の旗を軒先に出しています。ただ、ちょっと今日は違っていて、旗は立ててあったのですが、棹の真ん中くらいに結び付けられていて、要するに半旗になっていました。
三連休の初日、土曜日の浜松駅前は、義援金を募集しているボランティアの人たちが競うように声をからしていました。その中を通り抜けて目的地に向かうと、心なしか、いつもよりも人はまばらでした。
職場の上司や取引先の配送業者の方が、そろって道がガラガラだったと話していました。買い溜めをしたガソリンはいったい何に使うのか、車に乗らない私には不思議でした。
東日本大震災から約10日が経とうとしています。
明らかに、消費マインドが冷えてきています。
わからなくもありません。私がそうですから。必要な物が欲しくても、今はがまんしてこのお金を義援金に回そうか、とか、被災者のことを考えればあまり娯楽を楽しむ気分にならないな、とか、どうしても気持ちにブレーキをかけてしまいます。
これが、日本全体で起こったら、せっかく薄明かりが見えてきた景気がまた逆戻りしてしまいます。
「景気」の「気」の字は「気分」の「気」です。
私は流通業に携わっていますが、震災前も国内需要は冷え切っていました。それでも、新聞の経済面に、業績回復へ、などと見出しが乗ると、少しはほっとしたものです。それがたとえ、途上国での海外展開の結果としても。「金は天下の回りもの」の言葉通り、やがて日本国内でも金回りはよくなるだろうと、根拠薄弱の希望が少しだけ持てました。
「震災復興国債」を10兆円規模で発行して日銀が全額引き受けるとの報道がありました。担当大臣は否定的な見解ですが、与党内にも賛同する人たちがいるそうです。
経済についてはまったく詳しくないのですが、国債ということは借金です。震災の前は、莫大な財政赤字をどうするのかが議論されていました。事業仕分けも、消費税増税議論も、そのためのものでした。
この非常事態に、もし必要ならば、借金を増やすことも仕方がないと思います。これは偉い経済学者やエコノミストらにボールを投げるしかありません。
では、私たちは何をすべきか?
いま日本中に蔓延している、気持ちの萎縮や自粛ムードを吹き飛ばして、いつもと同じ生活をすることだと考えます。
プロ野球の開幕に批判が集まる一方、選抜高校野球は開催されます。
祭りや催しの中止が相次ぐ中で、目的をチャリティに切り替えて開催されたイベントもありました。
どちらも正解はないでしょうし、個別の問題では、例えば電力消費や安全、被災者の感情への配慮など、課題は多くあります。
私の立場で絶対に言えることは、中止や自粛することよって、経済活動の停滞を招くということです。
復興には莫大な予算が必要です。しかし、主催者や周囲の店舗や公共交通などにお金が落ちないと、直接的な影響として、税収が減少します。間接的影響はもっといろいろとあります。
なんでもかんでも自粛でいいのか。
今の多くの主催者の対応は、被災者感情を盾にした、事なかれ主義のように見えます。
我々消費者としては、大きなイベントでなくとも、気負わず、いつも通りに生活を楽しめばいいのです。
ある映画館では震災前にくらべて観客が半分に減ったそうです。
映画、観ればいいじゃないですか。「SP 革命篇」でも「ドラえもん」でもいいでしょう。演劇も、寄席や落語会も、コンサートも、いろいろあります。ほんの数千円で楽しめます。
今日は「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸です。今日もあったかいです。花見なんかいいでしょう。桜だけでなく、コブシも咲いています。その後は藤、ツツジ、ハナミズキなんてきれいです。
ガソリンが高いのならば、サイクリングなんてどうでしょう。マラソンもいいですね。スポーツ用品店で、ジャージやウインドブレーカーなんかを新調して、薫風を切って走りましょう。
野球だけでなく、いろいろなスポーツも開幕します。Jリーグもゴールデンウイーク開幕を視野に入れているそうです。レプリカユニホームでなくとも、ちょっとしたタオルマフラーくらいはあったほうがオシャレでしょう。
観戦だけでなく、草野球、草サッカー、ゴルフなど屋外スポーツにもいい季節です。用具の手入れはできてますか?
そんな、いつもと同じ営みが、経済を活性化させ、国や地方自治体の税収を増加させ、被災地の復興費用に回るのです。
義援金を送るのも、ボランティアに志願するのも、もちろん立派です。
でも、その前に、普段通りの生活をしましょう。
三連休の初日、土曜日の浜松駅前は、義援金を募集しているボランティアの人たちが競うように声をからしていました。その中を通り抜けて目的地に向かうと、心なしか、いつもよりも人はまばらでした。
職場の上司や取引先の配送業者の方が、そろって道がガラガラだったと話していました。買い溜めをしたガソリンはいったい何に使うのか、車に乗らない私には不思議でした。
東日本大震災から約10日が経とうとしています。
明らかに、消費マインドが冷えてきています。
わからなくもありません。私がそうですから。必要な物が欲しくても、今はがまんしてこのお金を義援金に回そうか、とか、被災者のことを考えればあまり娯楽を楽しむ気分にならないな、とか、どうしても気持ちにブレーキをかけてしまいます。
これが、日本全体で起こったら、せっかく薄明かりが見えてきた景気がまた逆戻りしてしまいます。
「景気」の「気」の字は「気分」の「気」です。
私は流通業に携わっていますが、震災前も国内需要は冷え切っていました。それでも、新聞の経済面に、業績回復へ、などと見出しが乗ると、少しはほっとしたものです。それがたとえ、途上国での海外展開の結果としても。「金は天下の回りもの」の言葉通り、やがて日本国内でも金回りはよくなるだろうと、根拠薄弱の希望が少しだけ持てました。
「震災復興国債」を10兆円規模で発行して日銀が全額引き受けるとの報道がありました。担当大臣は否定的な見解ですが、与党内にも賛同する人たちがいるそうです。
経済についてはまったく詳しくないのですが、国債ということは借金です。震災の前は、莫大な財政赤字をどうするのかが議論されていました。事業仕分けも、消費税増税議論も、そのためのものでした。
この非常事態に、もし必要ならば、借金を増やすことも仕方がないと思います。これは偉い経済学者やエコノミストらにボールを投げるしかありません。
では、私たちは何をすべきか?
いま日本中に蔓延している、気持ちの萎縮や自粛ムードを吹き飛ばして、いつもと同じ生活をすることだと考えます。
プロ野球の開幕に批判が集まる一方、選抜高校野球は開催されます。
祭りや催しの中止が相次ぐ中で、目的をチャリティに切り替えて開催されたイベントもありました。
どちらも正解はないでしょうし、個別の問題では、例えば電力消費や安全、被災者の感情への配慮など、課題は多くあります。
私の立場で絶対に言えることは、中止や自粛することよって、経済活動の停滞を招くということです。
復興には莫大な予算が必要です。しかし、主催者や周囲の店舗や公共交通などにお金が落ちないと、直接的な影響として、税収が減少します。間接的影響はもっといろいろとあります。
なんでもかんでも自粛でいいのか。
今の多くの主催者の対応は、被災者感情を盾にした、事なかれ主義のように見えます。
我々消費者としては、大きなイベントでなくとも、気負わず、いつも通りに生活を楽しめばいいのです。
ある映画館では震災前にくらべて観客が半分に減ったそうです。
映画、観ればいいじゃないですか。「SP 革命篇」でも「ドラえもん」でもいいでしょう。演劇も、寄席や落語会も、コンサートも、いろいろあります。ほんの数千円で楽しめます。
今日は「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸です。今日もあったかいです。花見なんかいいでしょう。桜だけでなく、コブシも咲いています。その後は藤、ツツジ、ハナミズキなんてきれいです。
ガソリンが高いのならば、サイクリングなんてどうでしょう。マラソンもいいですね。スポーツ用品店で、ジャージやウインドブレーカーなんかを新調して、薫風を切って走りましょう。
野球だけでなく、いろいろなスポーツも開幕します。Jリーグもゴールデンウイーク開幕を視野に入れているそうです。レプリカユニホームでなくとも、ちょっとしたタオルマフラーくらいはあったほうがオシャレでしょう。
観戦だけでなく、草野球、草サッカー、ゴルフなど屋外スポーツにもいい季節です。用具の手入れはできてますか?
そんな、いつもと同じ営みが、経済を活性化させ、国や地方自治体の税収を増加させ、被災地の復興費用に回るのです。
義援金を送るのも、ボランティアに志願するのも、もちろん立派です。
でも、その前に、普段通りの生活をしましょう。