金八先生の再就職先を考える

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 大事なことを間近に控えていてネットどころではないのですが、ブログを放置しておくのは忍びないのでヒマネタを。
 昨日、こんなニュースがありました。

 「金八を定年退職…武田鉄矢、“先生役”イメージに感謝」(「ORICON STYLE」2月17日)

 今年3月の特番をもって、金八先生は定年を迎え、テレビドラマも一区切りするんですね。
 金八先生といったら何を思い出しますか?15の母?腐ったミカン?それとも絢爛豪華な生徒役のアイドルたち?私の世代だとたのきんトリオ、今の若い人たちだと上戸彩もそこから話題になったんですね。
 でも、今は人生80年。60歳で隠居するのはまだ早い。というわけで、金八先生の定年後の過ごし方を考えてみました。
 小山内美江子先生、どうぞ参考になさってください。

・適応指導教室の講師
 「適応指導教室」とは、不登校の子どもたちの「居場所」として、地方自治体が設置している場所です。机を並べての授業などはなく、のんびりとしたカリキュラムと雰囲気で、とりあえずそこに行くことを目的としています。
 私が約10年前に大学のリポートのために教育委員会の方に話を聞いたところ、その市では数人が通っていると言っていました。「学校臭さ」があって不評だとの意見もありましたが、様々な名前でいろいろな自治体で行われています。
 いろいろな試みがネットでも紹介されていますので参照してください。

・フリースクール・フリースペースの運営
 もともとフリースクールは公教育以外の教育を目指して誕生しましたが、日本では不登校児の受け皿として機能しています。
 草分け的存在の「東京シューレ」が有名ですが、私の知るところでは閉鎖したところもあります。一番の原因は金銭的なもの、そして、親が子どもの問題をフリースクールに丸投げして安心し、あとは知らんぷりということもあったようです。
 不登校などと向き合うためには親子そろっての努力が不可欠ですから、結局、元の黙阿弥です。
 金八先生だったらそんな親にも説教しそうで適任かとも思います。番組スポンサーも資金面で協力してそうですし。

・補助的学習としての塾の先生
 私が15年くらい前にいた大阪府のある市で実際にあったのですが、退職後の教員がシルバー人材センターに所属して、学校の勉強についていけない生徒を対象に、夏休みなどに補習授業する企画がありました。お金も教材費程度でかなり安価です。
 七・五・三現象なんて言われるように、教室での全員一律の勉強に落ちこぼれてしまう生徒がかなりいるなかで、個別の子どものペースで手取り足とり懇切丁寧に教えるのは求められていることかもしれません。
 貧困層の子どもや複雑な家庭環境で育った子どもなどは、勉強以外の話なども聞いて相談に乗ってあげられるかもしれません。

・警察のアドバイザー
 かつては学校に警察が入ることは学問の自由と学校の自治を侵害するとしてタブーとされてきましたが(だから放送室に立てこもった生徒が警察力で排除される場面が大きな反響を呼んだ)、現在の複雑化かつ陰湿化する少年非行には教師だけでは対応できません。
 警察でも、少年課や生安課(薬物関係を扱う)との連携が不可欠です。教育現場と少年犯罪・少年非行を専門に扱う警察との橋渡し役が必要です。

・研究や創作活動
 実は、教職に就きながら研究をして、学会誌に発表したり、郷土史を研究したり、地元の文芸雑誌に投稿したりする人はかなりいます。プロの研究者や文筆家にならなくても、趣味として知的探求をすることもまた、教職者としてあるべき姿です。
 でも坂本龍馬のことばかり対象にしそうな感じ。もちろん、それでもいいのです。

・大学講師に就任
 私の大学の教職過程の先生は、担当学部以外の学生にも門戸を開いてくれていました。その先生から学んだことは多いです。
 金八先生の講義を聞きたい、という人は多いのではないでしょうか。坂本龍馬の話に終始しそうですが。

・文部科学省参与
 省庁のアドバイザーで政策立案にも関与する役割です。現在はサッカー日本代表の岡田武史前監督や宇宙飛行士の山崎直子さん、資生堂の福原義春名誉会長らが就任しています。中学生や現場の教員の声を霞が関に反映させてくれることを期待したいものです。
 っていうか、文科省の役人は本気でやりそうですね、これ。

・政治家に転身
 民主党さん、自民党さん、小沢グループの議員さん、いい都知事候補がいますよ。

・タレント文化人に転身
 明石家さんまや島田紳助にテレビでいじられて知名度アップ。その後に講演で荒稼ぎ。

・教育評論家
 「朝まで生テレビ」の若者論に出て東浩紀とグダグダの話を延々とする。

・アイドルグループのプロデューサー
 あれだけ教え子にイケメンやかわいい人がいるのだから、48人くらいすぐ集まるでしょう。

・教職員組合専従職員
 これがマジで存在するから困る。産経新聞の阿比留瑠比記者に検証してもらいたいところ。

・日本相撲協会再発防止委員会外部委員
 漫画家のやくみつるがやっていたのがたしかこれ。

・ネットビジネス
 「人という字は人と人とが支え合って~」の着ボイスを配信、広告を募集してのUstreamでの授業、校舎でミッションを実行して校長室のお宝を盗むケータイゲームの開発など。

・女子高の軽音部の顧問
 「海援隊」ですから。またマンガが再開されるらしいし。

 なんだか本気だか冗談だか区別が付かなくなってしまいました。まあ、ドラマもこれで終わりじゃなく、不定期に特別編で続けてみてもいいんじゃないんですか?


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