2013年11月09日08:15
AKB48のメンバーの恋愛を週刊誌に漏らした公務員は逮捕されるか?≫
カテゴリー │政治
私的な事情でヒマになってしまったので久々に更新。
現在、国会で「特定秘密保護法案」という法律案が審議されています。
「特定秘密」とは、「我が国の安全保障に関する情報のうち特に秘匿することが必要である」情報、なのだそうです。それを公務員が漏らすと最大で懲役10年と言う重い罰則が課せられます。
じゃあ、具体的にどんな情報なの?
例えば、アイドルグループの「AKB48」のメンバーの恋愛スキャンダルはどうでしょう?知りうる立場にある公務員が週刊誌記者に話したら、それは罰則の対象になるのでしょうか?
えっ、そんなわけないだろうって?そうですか。では、その相手が国会議員やキャリア官僚だったら?
それだって、自由恋愛だから国が関与する問題ではないって?ならば、不適切な関係、すなわち不倫だったら?
不倫の是非はここでは置いておきますが、一般にあまりよくない行為とされています。だからこそ週刊誌やワイドショーネタになります。組織のトップにある人物や、通常の公務員よりも権限がある官僚が、好ましくないとされる行為をしていたら、その人の下で働く成員は面白くないでしょう。
特に、普通の公務員よりもはるかに規律が厳格な自衛隊の指揮官である防衛大臣が女性問題を報道されたら、自衛官の士気低下や組織の緩みにつながります。安全保障問題と言えるでしょう。
そう考えると、他にも警察庁や消防庁、原発を担当する経済産業省の大臣や官僚、外交官だって、下世話な巷談で済む問題ではありません。
実際に、繰り返し女性問題を報じられた元防災担当大臣で当時の官房副長官は更迭されています。その国会議員は、女性を議員宿舎に宿泊させていた(囲っていた)のです。
もちろん、倫理上の問題ではありません。「実はあのとき……、だったんだよ」とピロートークをしてると疑われる可能性があります。男女の間柄は、秘密を共有することで強固になります。恋愛だけでなく人間関係のテクニックの初歩ですから、ベッドの上で国家機密を話すこともあり得ない話ではありません。
アイドルの恋愛問題は安全保障上秘匿せざるべき「特定秘密」になるのか?最初の疑問に戻ります。
答えは「わかりません!」
法案では、何が「特定秘密」に当たるか、すら具体的に明らかにされていません。実際にTPP交渉が「特定秘密」に該当するかを聞かれた森担当相と菅官房長官との間で見解が食い違うなど、内閣の中ですら統一されていません。
政府が恣意的に「特定機密」の範囲を決めるのですから、義憤からでも興味本位からでも、たかだがアイドルの恋愛事情を週刊誌の記者にリークした公務員は逮捕されかねません。また、週刊誌の編集部に捜査当局の手が入ることも考えられます。
そんなの考えすぎだって?そんなことはありません。法律の縛りがゆるく、抜け穴だらけで、運用がどこまでも拡大できます。
「特定秘密保護法案」には他にも問題が山ほどあります。こんな危険な法案は廃案にしなくてはなりません。
現在、国会で「特定秘密保護法案」という法律案が審議されています。
「特定秘密」とは、「我が国の安全保障に関する情報のうち特に秘匿することが必要である」情報、なのだそうです。それを公務員が漏らすと最大で懲役10年と言う重い罰則が課せられます。
じゃあ、具体的にどんな情報なの?
例えば、アイドルグループの「AKB48」のメンバーの恋愛スキャンダルはどうでしょう?知りうる立場にある公務員が週刊誌記者に話したら、それは罰則の対象になるのでしょうか?
えっ、そんなわけないだろうって?そうですか。では、その相手が国会議員やキャリア官僚だったら?
それだって、自由恋愛だから国が関与する問題ではないって?ならば、不適切な関係、すなわち不倫だったら?
不倫の是非はここでは置いておきますが、一般にあまりよくない行為とされています。だからこそ週刊誌やワイドショーネタになります。組織のトップにある人物や、通常の公務員よりも権限がある官僚が、好ましくないとされる行為をしていたら、その人の下で働く成員は面白くないでしょう。
特に、普通の公務員よりもはるかに規律が厳格な自衛隊の指揮官である防衛大臣が女性問題を報道されたら、自衛官の士気低下や組織の緩みにつながります。安全保障問題と言えるでしょう。
そう考えると、他にも警察庁や消防庁、原発を担当する経済産業省の大臣や官僚、外交官だって、下世話な巷談で済む問題ではありません。
実際に、繰り返し女性問題を報じられた元防災担当大臣で当時の官房副長官は更迭されています。その国会議員は、女性を議員宿舎に宿泊させていた(囲っていた)のです。
もちろん、倫理上の問題ではありません。「実はあのとき……、だったんだよ」とピロートークをしてると疑われる可能性があります。男女の間柄は、秘密を共有することで強固になります。恋愛だけでなく人間関係のテクニックの初歩ですから、ベッドの上で国家機密を話すこともあり得ない話ではありません。
アイドルの恋愛問題は安全保障上秘匿せざるべき「特定秘密」になるのか?最初の疑問に戻ります。
答えは「わかりません!」
法案では、何が「特定秘密」に当たるか、すら具体的に明らかにされていません。実際にTPP交渉が「特定秘密」に該当するかを聞かれた森担当相と菅官房長官との間で見解が食い違うなど、内閣の中ですら統一されていません。
政府が恣意的に「特定機密」の範囲を決めるのですから、義憤からでも興味本位からでも、たかだがアイドルの恋愛事情を週刊誌の記者にリークした公務員は逮捕されかねません。また、週刊誌の編集部に捜査当局の手が入ることも考えられます。
そんなの考えすぎだって?そんなことはありません。法律の縛りがゆるく、抜け穴だらけで、運用がどこまでも拡大できます。
「特定秘密保護法案」には他にも問題が山ほどあります。こんな危険な法案は廃案にしなくてはなりません。